パキスタンで強い地震

 10月8日インド時間午前9時25分にパキスタン首都イスラーマーバード北北東95キロ地点、ムザッファラーバードあたりを震源とするマグニチュード7.6の強い地震があり、隣国インドやアフガニスタンにも影響が及んでいる。
 インドではJ&K州で地滑りや家屋の倒壊などにより、百数十名の死者と数百人規模の負傷者が出ていると本日時点での報道もある。地震の揺れは、デリーはもちろんパンジャーブ、U.P.西部、ウッタラーンチャル、ヒマーチャル・プラデーシュ、ラージャスターン、マディヤ・プラデーシュ、グジャラートといった各州でも感じられるほど規模の大きなものであった。パキスタンの震源地近くでは今も余震が続いている模様。
 

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有明コロシアムのサーニャ・ミルザー

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 東京の有明コロシアムで開かれているテニスのAIGオープン6日目は女子準決勝。第2シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)と対戦するのが第4シードのM・キリレンコ(ロシア)で、第3シードのT・ゴロバン(フランス)対第8シードのサーニャ・ミルザーという、全員10代の選手たち同士のカードとなった。
 攻撃的で強打を誇るサーニャとクールで落ち着いた試合運びのゴロバンという対照的な組み合わせが注目された。サーニャは自らの持ち味を発揮して、素晴らしい展開を見せてくれた時間帯もあり、なかなかの好ゲームではあったが、結局ストレート負けで敗退となったのは非常に残念である。
明日10月9日(日)に行なわれる決勝戦は、本日の準決勝もうひとつの試合でキリレンコを下したバイディソバがゴロバンと対戦することになる。
 ちょうど土曜日ということもあり、会場には日本在住のインド人ファンたちが多く詰めかけていたようだ。大会が開幕してから東京でもその強さをしっかりアピールしてきた彼女だ。今後は日本人たちの間でもサーニャ・ミルザー人気が急上昇するのは間違いないだろう。
強い。若い。かわいい。女子のスポーツ選手にこの3つが揃っていれば、スポーツマスコミはまず飛びつく(tennis365.net)
AIGオープン女子準決勝 ミルザ敗退。ゴロバンが決勝へ(tennis365.net)

ニッポンで稼ぐインド国営会社

 近年、外資系企業の活躍が目立つ日本の保険業界。アリコ、アフラック、アメリカンホーム、チューリッヒ等々、扱う商品の内容はともかく会社の名前は馴染み深いものとなっている。そんな中、日本で長きにわたって活躍しているインドの保険会社がある。しかもこれが国営企業だといえば驚く人も多いだろう。
 その名もニューインディア保険会社 (The New India Assurance Co. Ltd.)である。1919年にボンベイで設立された同社はターター・グループ経営の保険会社として発展を続けた後、1973年に他社と合併したうえで国営化された。

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秋晴れの休日 ナマステ・インディア

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 昨年まで築地本願寺で行なわれていたナマステ・インディアだが、今年から場所を代々木公園に移して開催されている。雲ひとつない秋晴れに恵まれた本日10月1日土曜日だが、昼ごろまで来場者の出足が鈍く今年5月にこの場所で開かれたタイフード・フェスティバルとの格の違いを感じずにはいられなかったが、この公園での催し物としての知名度がまだ高くなかったこともあるのだろう。
 それでもやはりイベント会場としては都内有数の地の利もあってか、午後に入ると会場に集まる人々の数が雪ダルマ式に増えてくるのには驚かされた。
 都内でよく知られたインド料理レストランの屋台やアクセサリーなどの雑貨類、本‍や映画DVDなどを扱う業者たち、そしてNGOやインド政府関係機関等々のブースがところ狭しと並ぶ会場内では、第一ステージと第二ステージでそれぞれ音楽、古典舞踊、ダンスに講演とさまざまなプログラムが繰り広げられている。
 だがそれだけではない。多くの来場者たちにあまり知られていない(私も配られたパンフレットをよく見るまで気がつかなかった)のだが、公園から徒歩5分ほどのところにある「たばこと塩の博物館」が第二会場(代々木公園はメイン会場)となっており、こちらでも写真展、文化講演、スライドショーなどが行なわれているのだ。
 ステージで披露するパフォーマーたち、様々なブースの出展者たち、そして来場する人々と、どこを眺めてみてもまさに「老いも若きも」といった印象を受けた。昨年以前よりもグッと規模を広げ、会期もそれまでの1日限りから2日間の開催となった背景には、やはり日本でインドに対する関心の高まりがあるからに違いない。実に喜ばしいことである。
 イベント二日目にして最終日となる明日10月2日の日曜日には、今日にも増して多くの来場者たちが詰めかけることだろう。

自転車に乗って村八分 2

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 前置きが長くなったが、インディアトゥデイ9月21日号には、あるダリットの女の子をめぐるこんなニュースが掲載されていた。
 オリッサ州都のブバネーシュワルから10キロほどのところにあるナルスィンハプルは上位カーストが多数を占める村。ここに暮らすダリットの小作農民の娘、マムターが日々繰り返すごくなんでもない行為が、地域で大きな波紋を呼んでいる。村に住むこの階層の女性の中で初めてカレッジで学ぶ彼女は自転車通学しているのだが、問題とされるのはまさにここなのだ。
「アウトカーストの者が自転車に乗ってはならぬという禁を破っている」ということで、地元の支配層の怒りを買い、彼女の父親はその連中から不条理な要求を突きつけられた。
1. カレッジを退学する
2. カレッジへ徒歩で通学する
3. この地域で村八分
以上の中からいずれかを受け入れること。

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