聖俗混在の寺院

ウドゥピでの宿泊先の隣にあるスリ・クリシュナ寺院へ。ここで面白いのはいくつもある寺院の集合体であり、その集合体の中にスーパー、カンティーンなどが入居していることだ。寺院郡の中に商店がいくつかあるのは不思議だ。境内のスペースをそうした商業施設に貸し出しているというのが新鮮に感じられる。

境内には商業施設が多い。
境内に寺院と商店街が混在している印象

かなりボロボロの寺院施設もあり、田舎の土俗的な宗教施設のようにも見える。南インドで特徴的なのは男性の場合、寺院での正装はドーティーを身につけ、上半身は裸であること。お堂のひとつからは調子外れの打鍵音が響いてくる。

こうした店の中には、ホメオパシーの薬品店もあった。ホメオパシーと親和性の高いインド人は少なくない。西洋医学信奉の私にはホメオパシーもアーユルヴェーダも理解できない。これでは治る病気も治らない。

境内には行商人も多い。こちらはランゴーリー作成キットで、「だれでもとても簡単手軽にランゴーリーを描けます」とのこと。インドの主婦とて誰もが器用なわけではないし、祝祭のときしか描かないのでちょっと苦手・・・という向きには大助かり!なのかも。小さいものは20Rs、大きいものは50Rsとのこと。それぞれいろんなパターンがある。

 

大富豪子息の結婚

世界有数の大富豪で、リライアンス財閥の総帥ムケーシュ・アンバーニーの娘が結婚するにあたり、一族の故地であるグジャラート州ジャームナガルでの式典等に内外から大勢のVIPやセレブたちが集合。

各国王族や世界第一級の実業家に映画やスポーツなどのスターたち。「国際空港ではないジャームナガル空港」に各国からチャーター便が到着しているとのこと。臨時にイミグレ、税関なども用意されたのだろう。

Booking.comでジャームナガルの宿を検索してみると、見事にすべて満室。インド国内の大実業家、超有名歌手や俳優、クリケットのスター選手以外に外国からはビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、Googleのスンダル・ピチャイ、ウォルト・ディズニーのCEO、トランプ前大統領娘のイヴァンカ、石油のアラムコの会長、ブータン国王等々の豪華な面々が揃うようだけど、ジャームナガルにそんな高級ホテルがいくつもあるのだろうか。

クルマで1時間半くらいかかるラージコートにも泊まったりするのだろうか。もちろん顔見せにやってきてトンボ帰りする人たちもあるのだろうけど。それでもやっぱりアンバーニー家に対する義理があって、わざわざ遠くからでもやってこないわけにはいかないはず。

Celebrities head to Jamnagar for 3-day pre-wedding festivities of Anant Ambani-Radhika Merchant; airport to handle international traffic temporarily (The Indian EXPRSSS)

パンカジ・ウダース氏逝去

これはもう言葉にならない。あまりに残念。本日2月26日にパンカジ・ウダース氏が亡くなったとのこと。ガザル界の大御所、ヒンディー語映画の歌のリリースも多かった。青春時代の大事な思い出の曲もある。ご冥福をお祈りします。

合掌

Legendary ghazal singer Pankaj Udhas passes away (Deccan Herald)

謎の公務員

前回に引き続き、今回も話はコーチンに戻る。

コーチンには大小のいくつものギャラリーがあるとともに、これまた大きなものから小さなものまでアートの展覧会が開かれている。こちらの絵はコッラム(クイロン)在住の女性アーティストによるもの。マハーバーラタをテーマに描いている。

ご本人はかなり高齢で、定年退職するまでケーララ政府のお役人さんだったそうだ。もともと描くことは趣味だったが、仕事を引退してから絵を本格的にのめり込み、ご主人や息子さんのサポートを得て、かなり離れたところで開催される展覧会にも精力的に出展するようになったそうだ。

ご本人は「老後の趣味ですよ」と謙遜するが、まったくもって趣味のレベルをはるかに超えている。在職時から長く絵に打ち込み、超絶絵の上手い謎の公務員だったに違いない。

テレビラジカセ

ふと思い出したので、話はコーチンに戻る。

フォートコーチンの骨董屋店頭で気になった商品。日本のナショナル製品だが、ラジカセにテレビが合体しているのが凄い。当時、「テレビラジカセ」と呼ばれていたものだ。こんな製品があったことはうっすら記憶にあるものの、身近なところにはなかった。当時いくらくらいする製品だったのだろうか。

今はスマホやPCでテレビ番組やラジオなども楽しめるが、当時は実物を器の中にそっくり作り込まなくてはならなかったので、相当な意欲作だったはず。しかも画面ときたら、時代からしてブラウン管だと思うけど、よくここまでできたな、という感じだ。まだ韓国のSAMSUNGやLGなどが         台頭する前、家電製品といえば日本がナンバー・ワンだった時代の品物だ。

そんなものが流れ流れてインドにあるなんて。この時代のインドのテレビのクオリティーは良好ではなかったため、こういう製品は、ちょっと値段のつけ難いスーパーハイテク商品だったのではないかと思う。国内のマーケットで流通していたものではもちろんなく、国外から持ち込んだものだろう。