Le Prince Haveli

せっかくファテープルを通りかかったので、Le Prince Haveliという、インドらしからぬ名前のハヴェリーも訪問した。以前も見学したことがあるのだが、おそらくシェカワティーに数多いこうした屋敷の中で、最良のコンディションのものといえば、間違いなくここだろう。

シェカワティーのハヴェリーに惚れ込んだフランス人女性アーティストが買い取り、地元の信頼出来る寿司と組んで基金を作り、それをもってオリジナルの装飾技法にこだわって修復を重ねたもの。建物の裏手に回ってみても完璧に伝統技法と伝統染料での補修がなされており、なぁなぁになりがちな男性とは違う、女性ならではのこだわり、完璧さ、執念(ではなく情熱と言うべきか?)とイッキに突き進む行動力をヒシヒシと感じる。

残念ながら今回も前回もフランス人からオーナーさんは不在だったが、前回訪問時に彼女の息子さん(写真家で30代前半くらいか?)から話を聞いたことがある。

その修復作業についてのいきさつや経過などをまとめたら、大変素晴らしいドキュメンタリーになりそうだが、特にそういうつもりはないようだ。とにかく大好きなハヴェリーを持つ、それをオリジナルな状態に復元するということに注力した結果がこの屋敷、半砂漠のシェカワティーに鮮やかに咲く大輪の花のようなHaveli Le Princeである。

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