アーナンドプル・サーヒブは、スィク教第9代目のグルーであるグルー・テーグ・バハードゥルによって、1665年に開かれた町で、アムリトサルに次いで、スィク教の2番目に重要な場所であるとされる。
宿泊先のホテルの目の前にある公園にそびえる巨大な記念碑は、カールサーのマークを頂いており、いかにもスィク教の町に来たという気がする。広がりの割には密度が低く、ガランとした印象を与える町だが、民家のひとつひとつの敷地は広めで商店などもかなり大きく、田舎町の割には暮らし向きもちょっと良さそうなのは、インドにおける先進州のひとつ、パンジャーブらしいところだ。
ケースガル・サーヒブの門前町には銃刀店のように見えるものがあるが、これはシンボルとしてのキルパーンを売る店。よくスィク教徒がベルトのようなものに差して斜めがけにしているものだ。なかなか精巧に出来ているものもあり、記念にひとつ購入してみたくなる。
沐浴地は寺の敷地の外にあり、それがちょっと今ひとつという部分はある。おかげでドラマチックな視覚効果はない。
町には、他にも大小のグルドワラーが沢山あり、ターバンを巻いたスィク教徒がマジョリティ?であるかのように見える。アーナンドプル・サーヒブ一番の名刹、ケースガル・サーヒブでは、敷地内に巡礼宿もずいぶん立派な建物がいくつもあり、快適そうだった。信徒ではない外国人でも泊めてもらえる。
ただしスィク教施設ではタバコはご法度なので、喫煙者の私にはハードルが高く、市内のホテルに泊まった。
ヴィラーサテーカールサー(Virast-e-Khalsa)というスィク教博物館(あるいはスィク教のテーマパークというべきか・・・?)は、月曜なので休館だった。インドにおける博物館は月曜休館という法則は、教団施設も同様らしい。
さて、ケースガル・サーヒブとその別院を参拝したので、アーナンドプル・サーヒブを後にする。パンジャーブ州の道路は素晴らしいが、町と町を結ぶ路線バスも、なかなか良かったりする。