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カテゴリー: column

  • 現代を生きるムガルの『王女』

    コールカーターのスラムに暮らすマードゥーという33歳の文盲の女性が、政府系企業のCoal India Ltd.で小間使いの仕事を得たことにより、極貧生活から救われるという記事がメディアに取り上げられていた。
    なぜそんなことがトピックになるのかといえば、ムガル朝につながる『世が世なら・・・』彼女の家系がその理由だ。この女性は1857年の大反乱に加担したかどでビルマのラングーン(現ビルマのヤンゴン)に流刑に処せられたムガル朝最後の皇帝バハードゥル・シャー・ザファルから数えて五代目の直系に当たるという。これまで彼女は母親のスルターナーとともにとコールカーター市内でチャーイの屋台を営んでいたのだそうだ。
    これまでもメディアで幾度かムガル皇帝の末裔たちを取り上げたニュースを幾度か目にした記憶がある。政府の下級職であったり、下町の小さな部屋を家族とともに間借りしていたりと、すっかり庶民の大海の中のひと滴となっており、昔日の栄華をしのばせるものは何もなくなっている。
    この『救出劇』は、デリー在住のジャーナリストの働きかけによって実現したものであるが、150年以上も前の大反乱の旗印に担ぎ出された老皇帝の子孫の『名誉回復』の背後には、政治的な背景や意図もあるのかもしれない。なんでも西ベンガル州の石炭担当の大臣から直々に辞令が手渡されるのだというから、まあ大したものだ。
    その女性、マードゥーの就職先は、1773年にベンガル初代総督ワレン・ヘイスティングスの命により、現在の西ベンガル州のラーニーガンジに開かれた炭鉱に端を発する歴史的な企業体であり、ムガルを滅ぼしたイギリスとの因縁めいたものを感じなくもない。
    しかしながら直系の末裔といえども、ムガルの末代皇帝から数えて五代目という血のつながり以外には、先祖から輝かしい文化や伝統を受け継いできたわけでもなく、ただ『ムガルである』がゆえに救いの手が差し伸べられるというパフォーマンスに対して大いに違和感を抱かずにはいられない。
    それまで誰も知らなかったまったく無名の人物が、こうして多くのメディアに取り上げられるのは、やはりムガルであるがゆえの潜在的な話題性のためである。
    余談になるが、時代の流れの中で世襲の地位や権力を失っていった支配者層でも、後に政治家に転進したり、実業界等に活路を見出したりした名門は珍しくないものの、対抗する勢力により一気呵成で滅ぼされた王朝の子孫は、たとえ命ながらえても世間の大海原の中に姿を消していくのが常だ。
    日本での知人の中に、清朝の皇帝の末裔がいる。十数年前に日本に渡ってきたときから知っているが、中国ではごく普通のつつましい市民であったようだ。言うに及ばず文革期に彼の一族は、庶民よりはるか下の非常に厳しい環境に置かれていたと聞いている。
    ムガル朝が滅亡しようとも、清朝の歴史に終止符が打たれようとも、それぞれの子孫が生きている限り、たとえそれを記録していようがいまいが、家族史は連綿と続いていく。また偉大な王朝の末裔であるという『事実』は、その家系に連なる人々を除き、他の誰にも手に入れることができないものであることは間違いない。
    Mughal emperor’s descendent gets a job (The Times of India)

  • Thriller

    先月25日にマイケル・ジャクソンが亡くなってから、Youtubeで幾度となく彼のミュージック・クリップを眺めていた。近年はすっかり忘れてしまっていたが、そういえば昔良く聴いてたっけ・・・と。
    絶頂期のあまりの人気ぶりに、しばしば物真似を披露する芸人などもあったが、その中でもBeat Itのパロディで、アル・ヤンコヴィックによるパロディ『Eat It』などを記憶している人も少なくないはず。
    『Thriller』を検索していると、パーティーの余興だったり、ホームビデオで撮影したものであったりと様々なバージョン(?)のスリラーや『スリラーの踊り方』といったビデオがアップロードされているのを目にした。それほど彼の曲やパフォーマンスが人々に愛されていたことの証だろう。
    しかし中でも圧巻だったのがこれである。

    映画のタイトルはわからないが、コスチュームやダンスはもちろんのこと、背後に流れる音楽といい、映像のつくりといい、スリラーが一世を風靡したころにリリースされた作品中のひとコマらしい。なんだか凄い迫力でビックリ!である。

  • Namaste Bollywood #19

    Namaste Bollywood #19
    2009年もすでに半分が過ぎ去ってしまった。
    今号の特集は、『GHAJINI』『8×10 TASVEER』『Delhi 6』といった今年上半期の話題作のレビューに加えて、IIFA (International Indian Film Academy Awards)である。
    2000年から開始されたこの祭典は、これまでイングランドと南アフリカでそれぞれ2回ずつ、その他マレーシア、シンガポール、オランダ、UAE、タイで1回ずつ開かれており、今年はマカオで開催された。
    今回の号の記事中に書かれているように、その様子はマカオのAomen.tvで目にすることができる。
    ボリウッド作品の海外ロケ増加、ムンバイーの映画界への外国からの資本や製作者等の進出、周辺各国やオセアニア等も含めて、ボリウッドのロケ誘致が盛んになるなど、国際化が進展するボリウッド。今年後半以降も楽しい作品を期待したい。
    イベントの告知もある。7月11日に『オシャレボリウッド祭3』と題するイベントが東京新宿で開催されるとのこと。詳しくはNamaste Bollywoodのウェブサイトを参照願いたい。
    今年4月に亡くなったフェローズ・カーンの追悼記事、お馴染み巻末のBollywood Filmi Pedigreeにはベンガルのセーン一族が取り上げられるなど大型記事が並ぶ中、小さな囲み記事に目が止まる。
    『神に誓って』が文化上映
    7月4日にパーキスターン大使館ホールにて、2007年のパーキスターン映画の秀作『Khuda Kay Liye』が上映されるのだそうだ。
    しかし残念なことに、本日7月2日が申し込み締め切りとなっているため、敢えてここに申込先は記さない。
    ナマステ・ボリウッドの記事に書かれているとおり、昨年の福岡国際映画祭で観客賞を受賞した作品であり、興味のある方は日本国内でもこの作品を観る機会は後々あるかもしれない。
    Namaste Bollywood誌が日本全国に向けて発信するホットなボリウッド情報とともに、しばし暑さを忘れて映画の世界をドップリと楽しみたいものだ。

  • スィク教徒 インドへの回帰

    政治的混乱が続くネパールにおいて、バンドやストは日常茶飯事となっているが、望まない休業を強いられて収入が落ち込むビジネス経営者はもちろんのこと、日銭で稼ぎ家計が自転車操業の人々もとても困っていることだろう。
    そうした中、ネパールでの商売に見切りをつけて引き揚げてしまう投資家も少なくないようで、先日ネパールのメディアにこんな記事があった。
    Chronic banda displaces Sikh community (eKantipur.com)
    ビジネスチャンスを求めて、今から遡ること43年前くらいからビールガンジに定着して運輸業に従事し、当地のみならずネパール全国でこれを操業してきたスィク教徒たちが、昨今のネパールの政治状況を嫌ってインドへ回帰する流れになっているということだ。
    古来、テライ地域、インド国境に面したネパールの平原部には深いジャングルが広がり、人口密度は希薄であったとされる。しかし開墾が進むにつれてこの地域は農業に適した肥沃な大地であることに加えて、人口圧力の高い国境の反対側、つまりインドのビハールやU.P.の人々の移住・定着などもあった。
    今ではネパールの総人口のおよそ半分を抱えるようになっているテライ地域において、インドに起源を持ち、人種的、言語的、文化的に国境の向こうにより強い絆を持つマデースィーと呼ばれる人々が占める割合は高い。彼らは長年不利な立場に置かれていたが、近年は活発な政治活動を通じて政治的な立場を強めているのは各メディアで伝えられているとおり。
    初代副大統領パルマーナンド・ジャー氏はマデースィー出身で、就任の宣誓をヒンディー語で行ない大きな非難を浴びることとなったが、彼の母体政党であるマデースィー人権フォーラムは、ヒンディー語をネパールの公用語に加えるべきであると主張している。
    ネパールという国自体が、インドとの間のある意味特別な関係から人々の行き来は頻繁で、国境の反対側に雇用機会を求めたり、起業したりという人々は非常に多いが、隣国インドと接するテライ地域での人々の行き来は頻繁なようで、仕事関係はもちろんのこと、国境を越えた通婚や親族訪問なども少なくない。
    この地域に、私たち外国人が越えることのできる地点もいくつかあるが、インドとの間に時差 (ネパールのほうが15分早い)があること除き、埃っぽい田舎町や農村風景に国境の手前とこちら側での視覚的な違いはほとんど感じないだろう。
    先述の記事中には、『6年前までビールガンジにはスィク教徒の452家族が暮らしていたが、今ではわずか29家族になってしまっている』とある。明らかに隣国インドからやってきた外来の人々であることが不利に作用していることもあるかもしれない。
    だが昨今続いてきた混乱により、国の基幹産業である観光業の不振、加えて世界的な景気後退による追い討ちなどもあり、地元のビジネスマンたちにとっても明るい先行きが見えないことには変わりがないだろう。
    輸送業界からのスィク教徒の引き揚げは決して無視できるものではないようで、これがその他各産業界に与えるインパクトを憂う形で記事は結ばれている。

  • 国際線もKingfisher !

    昨年9月からバンガロール・ロンドン便を就航させているキングフィッシャー・エアラインス。
    今では、バンガロールならびにチェンナイからコロンボ、コールカーターからダーカー、そして今月25日からは、バンガロールとドバイを結ぶようになる。
    2005年にスタートした新興航空会社ながらも、インドの航空会社らしからぬ華やかなイメージ戦略とともに急速な路線拡大を続けてきた。
    エア・デカンを吸収した後、ジェット・エアウェイズに次いで国内線シェア第2位の座を不動のものとした同社は、国際線の舞台においても存在感のあるものとなりつつある。
    近々予定されているバンコク乗り入れが実現すれば、私たち日本人にとっても国際線で利用する機会の多いキャリアとなるのかもしれない。
    参考までに、現在の同社のフライトスケジュールはこちら。
    キングフィッシャー・エアラインス時刻表
    今後、特に近隣国への乗り入れを充実させていくものと思われるが、すでに就航しているロンドン便以外にも、サンフランシスコ便のような長距離便就航の計画もある。
    将来、同社のフライトが成田あるいは関西に乗り入れるほど、インドと日本の関係が密になる日が訪れるのかどうかわからないが、今後もいろいろ利用する機会が増えそうな予感がする。

  • OLYMPUS PEN E-P1発表

    幅120.5mm、奥行35mm、高さ70mm、本体重量335g。ずいぶん小さいなあ・・・と誰もが思うことだろう。7月3日に発売されることが決まったオリンパスのマイクロ一眼OLYMPUS PEN E-P1である。
    『OLYMPUS PEN』とは、1959年に同社が発売した小型軽量のハーフサイズカメラ。今では見かけないが35mmのフイルムの各コマを二分割して、通常の撮影枚数の倍のコマ数を撮ることができるものだ。PENはまさにその代表的なモデルで、その後十数年に渡るハーフサイズのブームを巻き起こした。
    PEN E-P1は、そのカメラのデジタル版というわけではないが、それを彷彿させるクラシカルなデザインと小振りなボディといった外観だけでも、大いに注目を集めそうな一台だ。
    パナソニックのG1, GH1に続き、オリンパスから初めて発売されるマイクロフォーサーズ規格のカメラとなる。
    ミラーレス構造(ゆえに『一眼レフ』ではなくなる)という画期的な新機構ながらも、従来のデジタル一眼レフのコンセプトを踏襲した。つまり従来ではあり得なかったコンパクトさと軽さを実現したのがパナソニックG1ならびに姉妹機のGH1だ。いわば『手軽な一眼』といった具合だが、これに対して、コンパクトデジカメでは実現できなかった機能性と画質を、一眼的な手法で実現しようというのがパナソニックのE-P1だ。いわば『レンズ交換式大型撮像素子コンパクトデジカメ』である。そのため同じマイクロフォーサーズのカメラでも、パナソニックのモデルとはずいぶん性格が異なる。
    ボディの色は、シルバーとホワイトの2種類。ボディのみ単体での販売に加えて、M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6レンズを同梱した『オリンパス・ペン E-P1 レンズキット』ならびにM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8レンズと光学ビューファインダーVF-1(M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8専用)を同梱した『オリンパス・ペン E-P1 パンケーキキット』さらにはM.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6とM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8のふたつのレンズと光学ビューファインダーVF-1を同梱した「オリンパス・ペン E-P1 ツインレンズキット」が発売される。
    もはや新たに発売されるデジタル一眼必須の機能となっているダストリダクションシステムに加えて最大4段分の補正効果をもつボディ内手ブレ補正機構も搭載。
    弱みといえば、まだ新しい規格であるがゆえに、レンズのバリエーションが少ないことだ。アダプタを介して従来のフォーサーズのレンズも使用可能とはいえ、機能に制限が出るものもあり、マイクロフォーサーズの持ち味のひとつである小型・軽量というメリットを削ぐことになる。
    今後ゆっくりではあるが、いくつかのレンズが順次発売となり、この規格を共有するパナソニックとオリンパス両社の製品を相互に使いまわせるという利点がある。今回、14-42mm F3.5-5.6と17mm F2.8が利用可能なラインナップに加わった。
    手放しで喜べない部分もある。前者は手ブレ補正をレンズ側で行なうのに対して、後者はボディ内というスタンスが明らかになった。今後発売されるモデルもこの路線を踏襲するであろうことを残念に思うパナソニックG1、GH1ユーザーは少なくないはず。
    オリンパスのボディを持てば、どちらのメーカーのレンズも同じように使えるが、パナソニックのボディを使う人は、オリンパスのレンズは手ブレ補正無しのレンズとして使うことになるからだ。
    話はE-P1に戻る。ボディにファインダーが搭載されていない。17mmのレンズ専用の外付ファインダーが利用可能とはいえ、基本的な撮影スタイルは今どきのコンパクトデジカメと同じく、腕を伸ばして液晶画面を見て撮るというものだ。
    そのため焦点距離の長いレンズはもちろんのこと、たとえ装着可能であっても従前のフォーサーズ規格による大型のレンズを装着しての撮影にはそぐわない。このカメラでクリケットやテニスの試合の撮影をしようとか、動物保護区で遠くからトラの姿を狙おうなどという人はいないと思うが。
    もちろんこれは欠点ではなく、そういうコンセプトで設計されているわけで、常日ごろから上着のポケットやカバンの中に放り込んでおけるお気楽カメラなのだ。
    同時に発売される17mm(35mm判換算で34mm相当)の薄いパンケーキレンズ専用で使っても充分楽しめるのではないだろうか。一眼というよりも、『大型センサー搭載でレンズも自在に交換できる高級コンパクトデジカメの真打登場か?』といったところかもしれない。
    加えてHD画質の動画撮影も可能なことから、ビデオカメラとしても活用できるため、かなり多用途に使い込めそうだ。
    用途が日常であれ、旅行先であれ、『インドでどうだろうか?この1台』ということで今回取り上げてみた。来月の発売日以降、実機に触れてみた方にぜひ感想をお聞きしたいところだ。
    OLYMPUS PEN E-P1

  • RICKSHAW CHALLENGE

    RICKSHAW CHALLENGE
    言うまでもなく、オートリクシャーはインドを代表する乗り物のひとつである。だいぶ前に『オートでGO !』というタイトルで取り上げたことがあるが、この自動三輪によるレースがインドを代表するレース?と言えるかどうかはともかく、業務用車両が爆走するということに、興味を抱く人は少なくないだろう。
    このレースは、なかなか広がりを見せているようで、インド国内でいくつかの大会が開催されるようになっている。
    RICKSHAW CHALLENGEのサイトにその概要が記されている。直近のレースは、MUMBAI XPRESS 2009だ。7月31日から8月13日までの14日間で、チェンナイ出発後、ヴェロール、バンガロール、マンガロール等を経て、パンジム、アリーバグ等を駆け抜けてムンバイーにゴールインする。
    その次がTECH RAID 2009というレースで、こちらは10月16日から同22日までの7日間で、チェンナイからバンガロール、アナンタプルなどを経て、ハイデラーバードに至る。
    年内最後のスタートは、CLASSIC RUN 2010という大会。こちらもチェンナイを発ってから、マドゥライ、ラーメーシュワラム等を通過して、カニャークマーリーでゴール。12月29日から1月8日まで11日間の行程だ。
    それに続いてMALABAR RAMPAGE 2010は、4月2日から同20日までの19日間という長丁場。スタートもゴールもチェンナイだが、タミルナードゥとケーララの両州をぐるりと一周する形になる。
    他にもカスタムメイドのYOUR ADVENTUREという企画も可能だそうだ。
    インディア・トゥデイ6月17日号でもこれらのレースのことが取り上げられていたが、かなり外国人の出場もあるようだ。同誌記事中には、『参加者の中には、70歳のカナダ人男性以外にも、英国のAV男優、元ミス・ハンガリー、元俳優の日本人男性も含まれている』と書かれている。
    RICKSHAW CHALLENGEのウェブサイトには、エントリーに関する情報も載せられている。腕に自信があれば出場して上位入賞を目指してみてはいかが?
    参加するには相応の費用がかかるとはいえ、その部分をクリアできるチームであれば広く参加の道が開かれており、敷居の低い国際レースである。

  • 悪夢は続く?

    スリランカ政府軍に追い詰められたタミル人武装グループLTTEのリーダー、プラバーカラン並びに主要幹部が殺害されたことなどによって同組織は事実上壊滅し、長年続いたスリランカの内戦が終結したことが伝えられたのはつい先月のことだった。
    近年、組織が分裂して弱体化したことに加え、2001年9月11日にアメリカで同時多発テロが起きたことにより、国際社会のスタンスの変化が自らの闘争に与える影響をプラバーカランをはじめとする幹部たちが見極め損なったことが、組織壊滅につながる最大の失策であったといわれる。
    しかし国外にも広くネットワークを築いてきており、スリランカ政府の力の及ばないところに在住する活動家も少なくないLTTEは、そう簡単に息の根を止められたわけではなかったようだ。
    目下、スリランカ国内での武装組織としての存在は滅亡させられたとはいえ、今度は国外で臨時亡命政府を発足させることを宣言。スリランカ政府にとって、かつてLTTEが実効支配していた地域ならびにタミル人問題への今後の対応を間違えば、悪夢はまだ続くことになるのかもしれない。今後の成り行きに注目したい。
    ‘New government’ for Tamil Tigers (BBC NEWS South Asia)
    देश से बाहर सरकार बनाएगा एलटीटीई (BBC HINDI.com)
    Breaking the deadlock through transnational governance (Tamilnet)

  • バングラデシュフェスティバル2009開催

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    東京の代々木公園で、バングラデシュフェスティバルが開催されている。この会場での催し物としてはかなり小振りである。本日6月13日(土)は好天に恵まれたにもかかわらず人出はまばら。
    そのため毎年恒例のタイフェスティバルその他のような大賑わいのイベントに付き物の『身動きも取れないような凄まじい混雑』『想像するだけで気が遠くなるような長蛇の列』といった疲労要因は不在だ。
    緑あふれるこの時期の代々木公園で、ビールと適当なツマミを手にして、友人や家族とのんびり過ごしたいという向きにはちょうどいいかもしれない。
    会期は明日6月14日(日)まで。
    ※午後8時終了
    20090613-no2.jpg

  • Bollywood Beauties ボリウッドファン待望の一冊

    Bollywood Beauties
    5月30日から日本でも公開されているチャーンドニーチョウク・トゥー・チャイナの劇場パンフを執筆したすぎたカズト氏による編集・発行のボリウッド情報誌、Namaste Bollywood増刊号、ムック・スートラ・シリーズ第2弾として、『Bollywood Beauties』が近々刊行される。
    これまで日本で幾度かインド映画が注目された際、俳優・女優のディレクトリの類が発売されているが、『ボリウッドのみ』『女優のみ』限定のものは、おそらく初めてではないかと思う。もちろん内容も最新で、今をときめくスターたち、群を抜く美貌の持ち主たち33名が、ヴィジュアルな誌面で取り上げられている。
    それぞれの代表作や最新話題作、撮影ウラ話、プライベートやトリビアな話題も含めて情報満載なのだ。書中の『カレーなるボリウッド対談』にあるとおり、フィーチャーされているのは、主に2000年以降にデビューした女優たちだ。
    コアなマニアック本というわけではなく、ボリウッドに関心を抱いた人たちが、『この間見た映画に出てた人誰だっけ?』『あの人は他にどういう映画に出てるのかな?』と、知恵袋的な用法も多々あるのではないかと思う。
    『美声の歌姫』という項では、ヒロインの吹き替えを担当する女性プレイバックシンガーたちがフィーチャーされている。魂がとろけるような歌声を聴きながら、その主のプロフィールを読もう。
    普段のNamaste Bollywood誌同様、流麗なグラフィックが読者を夢の世界へと誘う。32ページでフルカラー、価格は1,000円。ネット販売されるとのことだが、インド雑貨やその他アジア雑貨等を扱うティラキタでも取り扱い予定とか。この機会に、お手元のボリウッド関係のコレクションにぜひ加えられてはいかがだろう。
    ちなみにナマステ・ボリウッドのウェブサイトによれば、通常版の次号vol.19は6月21日発送予定だそうで、こちらも手にする日が待ち遠しい。
    ナマステ・ボリウッド vol.19
    今年に入ってから、日本国内でボリウッドやそれに関連する作品の公開が相次いでいる。このペースで上陸が続けば、すっかり日本の映画ファンの間でひとつのジャンルとして定着しそうな気配さえある・・・とは言いすぎかもしれないが、定期的にボリウッド作品を扱う映画館も出てくるのではないか?と期待したくなる。
    ひとくちに映画といっても、人々が興味を抱く対象が多様化している中、一定のシェアを築くことは間違いないように私は考えている。娯楽映画にせよ、一部で熱い盛り上がりを見せているボリウッド・ダンスにせよ、それをきっかけに華やかなエンタテインメントの背景にあるインドひいてはその文化や社会などにも興味や関心を抱く人たちが増えてくれば、なお幸いである。
    日本で、インドが誇る映画の都の熱い今を伝えるナマステ・ボリウッドの今後ますますの発展を期待したい。

  • 掌の中でインドのニュース

    netTV
    iPod touchおよびiPhoneで使うことができるテレビ視聴アプリとやらがあることを知り、さっそく試してみた。
    netTVというものだが、世界の200以上のストリーミング配信されているテレビ局の番組を見ることができるとある。
    種別を選択
    国を選択
    インドのチャンネルは、CNBC Awaaz, CNBC TV18、 CNN IBN、IBN 7、 IBN Lokmatにアクセスできる。IBNLiveで配信されているものが、そのまま入ってくるようだ。パーキスターンのものは、Dawn News、Hadi TV、Quran Urdu TV。
    番組視聴中
    画質や音質はどんなものかといえば、ネット上のストリーム配信特有の滑らかさに欠けるところはあるものの、テロップの文字もちゃんと読むことができるし、この程度の小さな画面に対するものとしては、まあ充分な視認性が確保されているといえる。音については申し分ない。
    受信できるインドのプログラムについて、欲を言えばもっとチャンネル数と番組のタイプのバリエーションがあるといいと思うが、どの国のプログラムにしてもそう豊富に提供されているわけではないので仕方ないかもしれない。
    インドとパーキスターン以外にも、世界の各主要国の番組に加えて日本のチャンネルもふたつ視聴可能だ。英語放送のNHK WorldとSeebit TV(そんな名前の局はこれまで耳にしたこともなかったが・・・)だ。
    著作権法をはじめとする国内法の調整等が必要なことから、ストリーミング配信の進展が遅れている日本だが、やがて海外でもインターネット経由で日本のプログラムにオンタイムで触れることができる時代が、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。
    実験段階のKeyHoleTV(キーホールTV) iPhoneアプリ版を触りました!
    (おすすめiPhoneアプリとiPod touchゲーム-AppBank)
    しかしnetTVのおかげで、アゼルバイジャン、ニカラグア、マリその他、これまで訪れたこともない国の番組を眺めることができて、なかなか面白かった。言葉がわからないので、すぐに飽きてしまうのだが。
    言うまでもなくWiFi接続環境がなければ受信することができないが、いつもカバンの中に放り込んであるiPodで、様々な国々のテレビ番組を見ることができるのは楽しい。
    ストリーミング配信の今後にも期待したい。インターネットに接続できれば、電波と違い地球上のどこからでも受信できる。衛星放送やケーブルテレビでカバーされないスポーツの試合などをパソコンで視聴している人が多いことからも、潜在的に相当な需要があることが想像される。
    特別な機器を接続することなく、ネット配信の動画もフツーに視聴できるテレビが、今にどこかから発売されるのではないかと思う。テレビにおいても、私たちの『世界』は確実に小さくなりつつあるようだ。

  • バングラデシュフェスティバル2009

    今年も昨年同様、東京の代々木公園でバングラデシュフェスティバルが開催される。料理の出店、歌や音楽などのステージ、観光案内、リユース品の販売などが予定されている。開催日は6月13日(土)および14日(日)で、時間は朝10時から夜8時まで。
    『ストップ温暖化』のテーマを掲げるこのイベントでは、各種NGO, NPOも参加して環境問題に関する呼びかけを行なうとのこと。
    日本は、ちょうど梅雨に差しかかる時期で、天気の具合が気になるところではあるが、この6月の雨もまた温暖化により集中豪雨が頻発するなど、私たちの身も身をもって考えさせられることが少なくなくなっている。
    南アジアのデルタ地帯に位置する国について、海面上昇で深刻な影響が予想されているのはご存知のとおり。この機会にいろいろ考えてみる、何かできることから始めてみるのは決して意味のないことではないだろう。
    バングラデシュフェスティバル2009