Namaste Bollywood #08

Namaste Bollywood #8
早いもので、ボリウッド専門情報誌Namaste Bollywoodも第8号目である。前号に引き続いて今号の特集は『Bollywood Beauty part 2』だ。前回取り上げられていたマードゥリー・ディクシト、ジューヒー・チャーウラー、カージョルといった顔ぶれの次の時代を担うアイシュワリヤー・ラーイ、スシュミター・セーン、ビパーシャー・バスーといった女優たちが登場する華やかにして艶やかな誌面。

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今年の秋はインド映画がいろいろ

芸術の秋・・・である。何か文化的な催しがないかな?と思っていたら、この時期インド映画がいくつも上映される予定があるのを見てうれしくなった。
まずは東京の国立近代美術館で『日印交流年 インド映画の輝き』と題し、インドの映画史に刻まれてきた数々の名作の中から31本を上映する。ヒンディーおよびベンガーリー映画のみならず、マラーティー、タミル、カンナダ、マラヤーラム等各言語の映画も網羅しており、まさに大インド映画界の輝きの一部を垣間見るいい機会かもしれない。凄い作品ばかりなので、何を見ても大満足間違いなし。どれも期間中2回上映されるようだ。
会期は10月9日(火)から11月16日(金)まで。上映スケジュールによれば、火曜日から金曜日までは午後3時(一部2時)と午後7時(一部6時)から、土曜日と日曜日は午前11時と午後4時からの上映。月曜日は休映日である。
また横浜では10月13日(土)から18日(木)まで、横浜人形の家あかいくつ劇場で行われる『インド映画祭2007』もある。10月が待ち遠しい今日このごろだ。

福岡の秋はインド映画三昧

今年9月、10月の福岡でインド映画が熱いらしい。福岡市総合図書館映像ホール『シネラ』にて、9月の『アジアフォーカス・アーカイヴズ』で3本、10月には『日印交流年2007 インド映画パノラマ
と題して19本、そして先述のシネラに加えてソラリアシネマ1、エルガーラホール、西鉄ホール、あじびホールといった多くの上映会場にまたがって開催される『アジアフォーカス福岡国際映画祭』においては5本上映される。
さすがは西日本随一のメトロポリタン・・・とは言いすぎかもしれないが、九州きっての大都会だけのことはある。やるじゃないか、福岡!もうこれだけで生まれ故郷のこの街に飛んで帰りたくなる。
上映予定作品の一覧を眺めてみると、古典から現代の作品まで良いものを取り揃えている。いい仕事してますなあ・・・。
しかしちょっと注文をつけたくなる部分もないではない。心の底から笑えて思い切り泣けるカジュアルなタイトルが見当たらないことだ。
『インド映画パノラマ』まとめて19本も上映するならば、例えば『ムンナー・バーイー』の2作品、『Munnabhai M.B.B.S.』と『Lage Raho Munna Bhai』などが織り込まれていたら強烈なアクセントになったのではないかと思う。またサンジャイ・ダットの他に類を見ない稀有なキャラクターを持ってすれば、インド映画の新たなファン層の掘り起こしに大いに役立つのではないだろうか。
別に誰が出る作品でもどんなジャンルのものでもいいのだが、これまで日本国内で上映されなかったタイプの映画の中から特に上質なものを取り上げてみるのも悪くないと思う。
国内であまり馴染みのない外国映画を持ってくるにあたり、入手が困難であったり諸々の事情からくる制約があったりするだろうし、一般来場者の期待に沿った上映リストが作成されていくのだろうが、その中にイチかバチかのワイルドカードでピリ辛なスパイスを効かせてみてもよかったのではないかと思うのは私だけだろうか。
ともあれ秋の福岡を訪れる機会があれば、ぜひインド映画三昧!といきたいものだ。
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アジアフォーカス・アーカイヴズ 9月15日(土)〜30日(日)
日印交流年2007 インド映画パノラマ 10月3日(水)〜28日(日)
アジアフォーカス福岡国際映画祭 9月14日(金)〜24日(祝)
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Namaste Bollywood #07

Namaste Bollywood #07
ついに第7号を発刊したNamaste Bollywood、創刊号にさかのぼって国会図書館に収蔵されることになったとのことだ。今回の誌面もまたスターたちの横顔、話題の新作、関係者等の執筆記事などに加えて、小さな囲み記事にも興味を引かれるものが多い。たとえばマレーシアに招待されてサッカーの試合を行った「ボリウッド・セリブリティ・イレブン」のことや福岡国際映画祭2007で上映されたインド映画作品のことなど、ボリウッドファンならばぜひ押さえておきたい旬な情報を満載。
おっと、忘れてはならないのが巻末に連載されているBollywood Filmy Pedigree。今回取り上げられているのはデーオール家。家長はもちろん「Sholay」のダルメーンドラだが、その長男のサニー・デーオールといえば、ずいぶん長いこと若者役ばかり演じている年齢不詳俳優のひとりだ。現在いったいいくつなのだろう?と常々疑問に感じていたが、なんと今年10月にはなんと51歳になるのだとか。すると「母」ヘーマー・マーリニーとはずいぶん歳が近すぎるのではないかと誰もが思うだろう。
ごく自然に考えればサニーにとって彼女は継母という関係かと想像できるが実はそうではない。父が1980年に彼女が結婚してからも先妻とは関係を解消していないため「併母」なのだそうだ。でもいったいどうやって重婚できたのか?その答えを知るためにぜひ今号を手にしていただきたい。ボリウッドのスターたちの私生活はときにスクリーンで演じる内容よりも更にドラマチックであったりする。
Namaste Bollywood

「ムンナー・バーイー」にしばらくお別れ・・・か?

Sunjay Dutt
父親がスニール・ダット、母親が往年の名女優ナルギスという、ムンバイーの映画界きってのサラブレッドである。ナルギスの母ジャッダンバーイーはアラーハーバードで有名な踊り子とジャワーハルラール・ネルーの父であるモーティラールとの間に生まれたと言われる。非嫡子の子とはいえ、サンジャイの母親のナルギスは、元首相のインディラー・ガーンディーのいとこにあたることになり、その息子であるサンジャイはインディラーの息子で同じく元首相のラジーヴのはとこになる。こうした大御所政治ファミリーとの非公式な血縁関係もいかにもインド芸能界きっての名家らしいところだ。
しかし生来の育ちの良さをみじんも感じさせないガラの悪さはいったいどこからきたのだろうか?大胆不敵な面構え、高い背丈と筋肉隆々のマッチョな体つきながらも、アクションシーンや悪役だけではなく、コミカルな映画や優しい父親役まで幅広くこなせる懐の深さは、やはり偉大な映画人であった父母から引き継いだDNAの証だろう。オッカないけど面白い、粗野ながらも人情に厚く、武骨でもごくたま〜に知的であったりと、様々な表情を使い分けることができる器用な役者だ。もちろん彼の魅力の真髄は「頼りになる兄貴」「いかすオヤジ」であり、本来ならばヒーローを演じるには年齢的なピークを過ぎていても、彼ならではの役どころが次から次へと回ってくるのである。まさに余人を持って換えがたいボリウッド映画界の至宝のひとりだ。
品のなさだけではない。第一級のお騒がせ芸能人でもある。両親があまりに著名でありすぎたことによる重圧か、甘やかされて育った結果か、それとも生まれながらの本人の性格なのか、映画の役柄以上にとてもシリアスなトラブルが多い俳優だ。高校の頃から麻薬類を使用し、俳優デビュー後にアメリカでドラッグ中毒の治療を受けていたことがある。
90年代初頭、最も人気の女優のひとりであったマードゥリー・ディクシトと浮名を流していたころのこと、1993年に起きたムンバイー連続爆弾テロ事件に連座した容疑で罪に問われる。近年ポルトガルで身柄を拘束、インドに移送されて現在拘留中のアブー・サレームとその一味が密輸した武器弾薬類の置き場として自宅の一部を提供したとして武器不法所持のかどで逮捕される。その後彼は刑務所で1年半過ごすことになった。

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