福岡の秋はインド映画三昧

今年9月、10月の福岡でインド映画が熱いらしい。福岡市総合図書館映像ホール『シネラ』にて、9月の『アジアフォーカス・アーカイヴズ』で3本、10月には『日印交流年2007 インド映画パノラマ
と題して19本、そして先述のシネラに加えてソラリアシネマ1、エルガーラホール、西鉄ホール、あじびホールといった多くの上映会場にまたがって開催される『アジアフォーカス福岡国際映画祭』においては5本上映される。
さすがは西日本随一のメトロポリタン・・・とは言いすぎかもしれないが、九州きっての大都会だけのことはある。やるじゃないか、福岡!もうこれだけで生まれ故郷のこの街に飛んで帰りたくなる。
上映予定作品の一覧を眺めてみると、古典から現代の作品まで良いものを取り揃えている。いい仕事してますなあ・・・。
しかしちょっと注文をつけたくなる部分もないではない。心の底から笑えて思い切り泣けるカジュアルなタイトルが見当たらないことだ。
『インド映画パノラマ』まとめて19本も上映するならば、例えば『ムンナー・バーイー』の2作品、『Munnabhai M.B.B.S.』と『Lage Raho Munna Bhai』などが織り込まれていたら強烈なアクセントになったのではないかと思う。またサンジャイ・ダットの他に類を見ない稀有なキャラクターを持ってすれば、インド映画の新たなファン層の掘り起こしに大いに役立つのではないだろうか。
別に誰が出る作品でもどんなジャンルのものでもいいのだが、これまで日本国内で上映されなかったタイプの映画の中から特に上質なものを取り上げてみるのも悪くないと思う。
国内であまり馴染みのない外国映画を持ってくるにあたり、入手が困難であったり諸々の事情からくる制約があったりするだろうし、一般来場者の期待に沿った上映リストが作成されていくのだろうが、その中にイチかバチかのワイルドカードでピリ辛なスパイスを効かせてみてもよかったのではないかと思うのは私だけだろうか。
ともあれ秋の福岡を訪れる機会があれば、ぜひインド映画三昧!といきたいものだ。
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アジアフォーカス・アーカイヴズ 9月15日(土)〜30日(日)
日印交流年2007 インド映画パノラマ 10月3日(水)〜28日(日)
アジアフォーカス福岡国際映画祭 9月14日(金)〜24日(祝)
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「福岡の秋はインド映画三昧」への2件のフィードバック

  1. そうなんです。ありがたいです。
    これはアジアフォーカスの映画祭でディレクターとして作品を選び、それを総合図書館のアーカイブとして購入させ続けてくれた映画評論家の佐藤忠男さんのおかげです。
    今年からは梁木靖弘 (はりき・やすひろ)さんがディレクターとして頑張ってくれています。
    あ、それから図書館のホールの名前は「シネラ」です。ページのタイトルがうぇぶシネラです。

  2. なるほど、そうなのですか。
    素晴らしい機会がたくさんあるのは、そうした背景と蓄積あってのことなのですね。一大文化都市福岡という土壌はもちろんのことながら。とてもうらやましい環境です。
    ホールの名前の『シネラ』をさっそく訂正させていただきます。上映ホールが何で「うえぶ」なのかな?と違和感を感じつつも、私の変な思い違いでした。

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