サーサンギルの野生動物保護区へ2 

朝目覚めてすぐに部屋に簡単な朝食を頼む。これをそそくさと済ませて宿をチェックアウト。近くにあるバススタンドの外から出るマイクロバスにて、ジュナーガルに向かう。ラージコートから3時間ほどで到着。プライベートバスはバススタンドまで行かなかった。下ろされたところから乗り合いオートでサーサンギル行きのバスが出る交差点まで向かう。

さきほどラージコートから乗ってきたものと同じようなマイクロバスが現れて、これがサーサン行きであるとのこと。乗り込んでからしばらくは席がなくて立っていたが、ようやく何人か降りたので座ることができた。

グジャラートは乗り物の中が混雑していても殺伐としていないのがいい。大声で言い合う人たちもいないし、人々がちゃんとしているという印象を受ける。ジュナーガルから乗ってきたバスの乗客、そして沿道にもスィッディーと呼ばれるアフロ系の人たちの姿がときおり見られるのは、いかにもカティアーワル半島の南側に来ているという感じがする。

アラビアやアフリカ方面との海上交易が盛んであった地域であるがゆえに、黒人系インド人たちの姿がある。ディーウを領有したポルトガルによる部分も大きいようだ。今はインドの中の田舎となっているとはいえ、かつては大海原を越えての大きなスケールで人やモノの移動があったことを思い起こされてくれる。またこの地域が西方から見たインドの海の玄関口であったことも。

さて、ジュナーガルから2時間ほどでサーサンに着くことになるのだが、そのしばらく手前で湖があり、景色を楽しむことができた。サーサンの町は小さいのだが、国立公園があるため、やたらと沢山の宿があるようだ。これならば予約しなくても宿泊できたのではないかと思うが、バスを降りたところで、昨夜宿泊したラージコートから予約しておいた宿に携帯で電話をかけてみる。ほどなく宿の主人のニティンさんがバイクで迎えに来てくれた。

〈続く〉

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