サーサンギルの野生動物保護区へ1

今回のグジャラート訪問では予定していなかったのだが、ふと思い立って、サーサンギルの野生動物保護区を訪れたくなった。アジア最後の野生ライオンが棲息していることで知られる国立公園だ。

ブジを出発

ブジのバススタンドからラージコート行きのバスに乗り込むとほどなく出発した。隣にはブジに暮らすおしゃべりな青年。ひじょうに英語が流暢だが、すでに修士まで取得していて、現在はPHDをやっているらしい。同時にビジネスの関係の学校で講師もしているとのこと。非常に快活で頭脳もシャープそうで、いかにも前途洋洋という感じのする人だ。

ガンディーダムを過ぎたあたりからだろうか、非常に良い道路を走っていることに気がついた。片側三車線くらいある。高速道路のような感じで舗装の状態も極上である。さすがにグジャラートは道路の質がいい。

塩田が広がる
風力発電の巨大な風車

カッチ小湿原の地域に入ると道路の両側に塩田や巨大な風車が回転する風力発電機が無数に見える。このあたりを通過すると、カッチ地方を出ることになるわけだが、緑や耕作地も目に見えて増えて、何か大きな境界を通過したような気分になる。

当然のことながら休憩地で降りる際に自分のバスの確認は大切

国道8号線を進んできたわけだが、ちょうどカッチ地方を出たあたりのバススタンドで小休止のとき、大変うっかりしていて危うく荷物を失うところであった。車外にビスケット買いに出たのだが、バスがクラクション鳴らして出発を知らせたため、慌てて乗り込むと私のバスではなかった。政府のバスはどれも同じに見えるため注意が必要だ。その隣のバスも出発を知らせていたので、こちらだと乗り込むが、これまた違う。私のバスはその2台横であった。

私のバスは幸いなことに出発までまだ少し時間があったから良かったものの、ほぼ同時に出ていたりしたら、バックパックとサヨナラしてしまうところであった。自分が乗ってきたバスがどれかよく記憶しておくのは基本中の基本だが、こんなことは初めてだ。気を引き締めよう。

ブジからラージコート到着まで約7時間。そのままサーサンギルまで向かうには少々遅くなっていたので、翌日朝早く発つことにしてラージコートのバススタンド近くの宿にチェックインした。車内でビスケットをかじったくらいで、朝から食事をしていないため、かなりくたびれた。

ラージコートの宿

〈続く〉

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