ジェーティーさん

ブジに来たので、以前幾度かお世話になっているプラモード・ジェーティーさんに会おうと、彼が働いているアイナー・メヘル内の博物館に出向いてみたが、すでに退職されているとのこと。

もうすっかり引退して、悠々自適なのかと思いきや、すぐ近くで観光案内をしたり書籍を売ったりしているのだと聞いたので訪れてみる。アイナー・メヘルを出てから右手に少し進んだところの左手にある小さな店舗スペースでジェーティーさんは本を読んでいた。

ブジを幾度か訪れた際に、彼にはお世話になっている。先述の博物館で学芸員をする傍ら、カッチ地方を訪れた人たちに旅行情報を提供したり、クルマやオートでのツアーをアレンジなどもしていた(執務中にこうしたプライベートな兼業が成り立つ鷹揚さがいいなぁとも思う)ジェーティーさんである。とにかくこの地域の旅行情報の生き字引みたいな人で、何を質問しても即座に的確な答えが返ってくる。彼が著したカッチ地方のガイドブックもまた良かった。

久しぶりにお会いしたのだが、相変わらずお元気そうで良かった。彼は、26年間ここの博物館の学芸員として働き、昨年9月に62歳で退職したとのこと。
「まだまだやらなくてはならないことが沢山ある」とのことで、以前の職場のすぐ近くにこうして案内所を開くことになったのだとか。

「好きなように書物を読んだり調べ物をしたりしながら、いろいろと書いていますよ」という彼は、これまでの学芸員という「本業」から解放されて、長きに渡り続けてきた郷土史研究に専念することができているようだ。

下の写真はジェーティーさんによるカッチ地方のガイドブックの最新版。訪れるインド人や外国人のお客の観光相談、カッチ地方の民族・文化・自然に関する書籍を販売したり、ツアーのアレンジをしたりしながら、自らが心から愛する郷土の研究にいそしむ毎日。実に素敵な老後だと思う。

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