マジューリー島1

ニマーティ・ガート

ジョールハートの街からバスで40分くらい揺られると、ニマーティ・ガートに着く。大河ブラフマプトラのほとりの船着場である。

さきほどまでバス車内から窓の外の景色を眺めつつ、メールのチェックなどをしていたが、ここに着く少し手前から3G接続はアウトになった。ともあれ、都市部ではそれなりの速度が出ているようで使い心地は良い。今後はカバーするエリアがどんどん拡大していくことだろう。

正午あたりにバスは出発して、ニマーティ・ガートまでは40分くらいかかった。ここに着く少し前から3Gは圏外となった。まあそういうものだろう。都市部でしか使えないようだが、それでも圏内ではかなりの速度が出ている。今後はカバーするエリアがどんどん拡大していくことだろう。

私の後ろにいた後ろの子供連れの人たちは、マジューリー島在住の奥さんと幼い娘、そして奥さんの弟の三人連れであった。これからフェリーに乗り込む乗客たちのほとんどはアッサム州内の人々で、その中の大部分は島の住民のようである。

アッサムは、州都グワーハーティーを除けば、人口は稠密ではないこともあり、U.P.州やビハール州のように押し合いへし合いといった具合ではなく、ゆったりと落ち着いた感じなのは心地よい。

ブラフマプトラ河

フェリーと呼ぶにはちょっと小型の木造船であったが、見かけとは裏腹に案外タフであるようで、天井部分には多数のクルマやバイクが積み込まれているにもかかわらず、しずしずと岸部を離れていく。反対側から来る同型の船を見ると、よくこれで動くものだと感心するほどだ。ここからマジューリー島の船着場までは40分ほど(帰りは流れを遡ることになるので1時間程度)かかることになる。

船内の様子

島に着くと、沢山の乗合スモウが乗客たちを待ち構えていた。船が横付けされる地点からかなり奥に進むまで、生える木はなく、舗装道路もない砂地が続いている。おそらくモンスーン期にはこのあたりはずっと水に沈んでいるのだろう。かなりの速度で疾走しながらも、私が目指すガラムールの町までは20分以上かかる。マジューリー島は河の流れの中に形成された世界最大級の中洲であるとのことだが、あまりに広大であるため、普通の大地にしか見えない。

しかしながらやはり中洲という性格上、どこまでもフラットであるため、先述のとおりモンスーンの増水期には沈んでしまうエリアは広いであろうし、水辺の既存の土地が侵食されたり、どこかに新たな土地が形成されたりということを繰り返していることと思う。内陸の部分でもかなり広範囲に水没してしまうエリアもあるように思われる。雨季の瑞々しい季節の景色も眺めてみたくなる。

〈続く〉

 

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