NHK BS放送で海外製作のドキュメンタリー続々

本日2月4日から『シリーズ 目覚めるインド』と題して、アメリカ、香港、イギリス、デンマーク、フランスといった国々で製作されたドキュメンタリー番組が放送される。先日NHK地上波でドキュメンタリー『インドの衝撃』が放送されたのに続き、近ごろ急にインド関係番組が増えてきているようである。放送予定は以下のとおり。
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2月4日(日)
午後10:10〜午後11:00(50分) ノンストップ! インディアンドリーム
午後11:10〜翌日午前0:00(50分) 密着 ボリウッドスターの日々
2月5日(月)
午後9:10〜午後10:00(50分) 潜入 新薬開発の舞台裏
2月6日(火)
午後9:10〜午後10:00(50分) 綿花地帯からの告発
2月7日(水)
午後9:10〜午後10:00(50分) ガンジーの“道”をたどる
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なお2月4日(日)にはBSハイビジョンでアジア自然紀行『ヒマラヤに吠(ほ)えるオオカミ〜インド・カシミール』という番組もオンエアーされる。 


だが「近ごろのインド」を取り上げる番組や記事などでよく「目覚めた〜」や「立ち上がる〜」といった枕コトバが付いているのを見かけるが、これに違和感を覚える人は少なくないのではないだろうか。なぜならば「台頭」してくる前には何もなかった新興国であるかのように響くからである。扱う内容はともかくとして、それを見たり読んだりする前から変な先入観を抱かせるのではないかと気になる。
インドは昔から強大な地域大国として存在してきたわけだし、中産階級や消費文化だって昔からあった。ただ90年代以降はそれらの成長のスピードが速くなり、その巨大な市場に外国資本も参加できるようになったため、経済的な面から海外からも注目されるようになってきたのである。だから近ごろ「台頭してきた」のはインドではなく、むしろインド世界においてごくごくマイナーな存在であった日本や韓国などを含めた海外企業の存在が近年「台頭してきている」と見ることもできるのだ。
インドの近隣国の関係では『シリーズ 揺れ動くスリランカ』および『シリーズ アフガン空爆から5年』と題して以下の放送が予定されている。すべて外国の放送局が作製したドキュメンタリー番組である。
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2月18日(日)
『自爆テロ 女性工作員の素顔』『大津波 復興の現場で』
2月19日(月)
『よみがえる タリバン』
2月20日(火)
『祖国に幸せを 女性代議士の闘い』
2月21日(水)
『追跡 ヘロインコネクション』
2月22日(木)
『ザルタレ村 女性たちの希望』
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いずれも海外のメディアがこれらの事柄をどのように取り上げているのか興味のあるところだ。

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