Magzterでインドの雑誌を読む

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昨年からインドの雑誌類の購読がずいぶん楽になった。iPadやアンドロイドOS搭載のタブレットPC等で、販売されているものと同じ誌面を読むことができるMagzter社のサービスが開始されたのは、2011年6月のことだ。同社は、アメリカのニューヨークを拠点とするインド系の企業である。

目下、私が年間購読しているのは、ニュース雑誌のIndia Today(ヒンディー版)と旅行マガジンのIndia Today travel Plus (英語版)のみだが、他誌で気になる内容のものがある場合には、その都度個別に購入している。とりわけ注目しているのはNortheast Todayという月刊誌。普段、地域外で扱われる機会が少ないインド北東地域のニュース専門誌だ。

ただし、個別に購入するのに比べて、年間購読のほうがはるかに割安だ。たとえば週刊誌の場合は年間に10回購入、月刊誌の場合も5~6回購入した時点で、年間購読契約をしたほうが安くなる。なるべくそのようにしてもらうよう誘導しているのだろう。

定期購読していない雑誌の個々の号について、プレビューできるページがいくつかあり、内容について多少の見当を付けることはできる。

私自身は英語とヒンディーしか分らないが、ベンガーリー、マラーティー、タミルその他の各地方語誌の取り扱いもいろいろある。また、ごく一部近隣国の雑誌も購買・購読することができる。雑誌の分野も、ニュース、ファッション、教育、映画、自動車、写真、音楽、スポーツ、IT等々多岐に渡っている。私には縁がないが女性誌の扱いも多い。

電子書籍として、利用している端末に自動的にダウンロードされることになるのだが、印刷や輸送の手間がかからないためだろう、前述のIndia Todayの場合、本来の発行日の前々日夕方には手元に届いてしまうため、紙媒体で読んでいる人たちよりも一足早く記事を目にすることができるというメリットもある。

同じアカウントでログインしていれば、異なる端末(タブレットPCやスマートフォン)でも購入した雑誌を共有できるし、同じくパソコンからの閲覧もできる。紙媒体であれば、まさにそれを手にしていないと読むことができないが、これならばいつでもどこでも記事にアクセスすることが可能。また、一度端末にダウンロードされた誌面はそのまま本体に保存されるため、オフライン状態でも普通に読むことができることは言うまでもない。

ただ、同社のサービスで少々気になる部分もある。一部ずつ購入する分には問題ないが、定期購読契約をする場合のことだ。支払い手続きはiTunesあるいはGoogleのアカウントからなされるため、とても簡単である反面、解約はMagzterのアプリ上で行なうのだが、やりかたが少々判りにくい。加えて、自分から解約手続きをしないと自動更新になってしまうし、その更新月についても、Magzter社側から連絡が届くわけでもないため、そのあたりについては留意が必要だ。やはり、そのあたりはインドの会社なので(?)気を抜けない。

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