シグマDP1はどうなっているのか?

シグマDP1
現在シグマ社が開発中のDP1。発売されれば世界初のAPS-Cサイズの撮像素子を搭載するコンパクトデジタルカメラとして、またその撮像素子はFOVEON X3という新しいタイプのものであることから、このジャンルのカメラでは突出した存在になること必至だ。
通常のコンパクトデジタルカメラのセンサー1 / 2.5型の12倍、あるいは1 / 1.8型の7杯という大きなサイズであるがゆえに有利である。同じサイズの画像に出力するならば、フィルムに当たる部分のサイズが大幅に違うことが、創り出す画に如実に反映されるだろう。
加えてこれまでのデジカメのセンサーがひとつのピクセルごとに青・緑・赤の三原色のカラーフィルターがモザイク状に配置されている。三原色の細かいドットから成るテレビ画面をイメージするといいかもしれない。幾何学状に並ぶ三種類の色の画素がそれぞれの濃淡をもち、これに補完処理を施して画像が生成されることになる。これに対してひとつの画素が青・緑・赤の三層から構成されるため、ひとつの画素が取り込んだ色がそのまま記録される。このため色再現も解像感も有利であるとされる。
焦点距離もひとつのポイントだ。GR-Digitalのレンズが5.9mm対して、DP1は16.6mm。焦点距離が長くなることと、センサーが大型であることを合わせれば、28mmという広角でF4という『暗いレンズ』でありながらも、フォーカスが外れた部分にそれなりのボケが期待できるかもしれない。
センサーが大きいと、画像の荒れをさほど気にせず感度を上げて撮影できる。通常、広角レンズであまり必要とされない手ブレ補正機能が付いていることもあわせれば、三脚などを使用せず手持ちで撮影できる機会がグンと広がる。 アイデアさえあれば、このカメラ一台のみ持つだけで撮影が大いに楽しめそうだ。
でもこのDP1、発表からずいぶん時間が経っているわりには、いつになったら店頭に並ぶのかは今のところ未定。あらゆる面で初物なので、いろいろ難航していることはうかがえる。非常に完成度の高いカメラが出来上がってくることを願う。
価格は10万円前後では?という予測する向きが多いようだ。趣味性の高いモデルだけに、発売されてから猫も杓子もDP1という具合にはならないにしても、日常でも旅先でも常時携帯に最適な『インドで使うイチ押しカメラ』となるのではないかと大きく期待している。実機にまだ触れてさえもいないのに、すでに気分は購入モードになっている。

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