巨大な湖のような東バライ。西側には西バライがある。人造の貯水池でアンコール時代のクメール帝国によるものだが、今でもここから水田に水が引かれるという灌漑施設の超傑作。アンコール遺跡はこの国に外貨収入と雇用創出をもたらし、バライは大昔も今も農民に水をもたらす。
今は遺跡となっている寺院で、年中行事や人々の通過儀礼も行われ、周囲には門前町が形成されていたり、たくさんの民家からなる町が構成されていたりしたのだろう。
お寺のすぐ外の敷地では界隈の子供たちが遊び、長じてはそのお寺で出家したり、お寺の世話を引き受けたり、子供が生まれてお坊さんから名前をもらい、お布施を差し上げたりと、様々な関わりがあったはず。
お寺の石組みだけはこうして今の時代にも残っているが、そのあたりの人々の生の関わりや僧院内外の生活感というものを想像してみるのも楽しい。
東バライ
