




チトラクートは想像以上に好感の持てる聖地だった。かなり広い範囲に謂れのある数々の場所が点在しており、オートをハイヤーして回った。西洋人のガイドブックなどでは、しばしば「ミニ・ヴァーラーナスィー」などとも表現されたりするが、ここはシヴァではなくラーマとゆかりの深い土地。




それでもヴァーラーナスィーが「アーナンド・ヴァン(平安の森)」と呼ばれた頃はこんな感じだったのかもしれないと思うような、豊かな緑溢れる景色の中で、比較的澄んだ水の流れにガートがあり、人々が沐浴し、牛たちが草を食んでいる様が印象的だった。


この日も蒸してクラクラした(訪問したのは7月下旬)が、そんな中で女神たちが眼前に降臨しているので、暑さで頭がおかしくなったかと思った。撮影のために来たとのことで、クルーの人たちに頼んで撮らせてもらった。でもこんな素敵な風景の中で現れたので、もしかしたら彼女たちは本当に女神たちだったのかもしれない。


時間がないので日帰りしてしまったが、チトラクートを訪問される方があれば、ぜひ宿泊をお勧めしたい。駅から「聖地エリア」はかなり遠いため、ラームガートあたりに宿を取るのが無難かもしれない。



サーワンの月らしい眺め。ワーラーナスィーでもそうだったが、サフラン色の装束のカンワーリヤーの人たちが無数にあふれるその存在感はまさにこの時期という気がする。近年は女性も増えているようだ。

