ワーラーナスィー・ジャンクション駅をヴァンデー・バーラト号で出発。
80年代そして90年代前半には、駅構内に灯油のコンロを持ち込んで調理している家族連れ乗客が普通にいたし、走行中の車内でもそんなことしている人たちがいて、「なんか危ないなぁ!」と思ったが、あれは夢か幻だったのか?当時はインド国鉄のこんな姿なんて想像すら出来なかった。
短い滞在でもいろいろ面白かったが、BHUのキャンパスがとても気にいった。規則正しく区画された広大なキャンパスだが、緑豊かで鬱蒼と茂った樹木もいい感じ。
もしかしたらバナーラスのまたの名前、アーナンド・ヴァン(平安の森)を体現しているのがあのキャンパスなのかもしれない。
また通りやガートの喧騒や客引きの煩さとは裏腹に、路地裏歩きで出会う人々は慎み深くておっとりした印象で感じが良かった。物言いや言葉遣いも優しい。住んでみたらとても良さそうに思う。
東京でもそうだ。大久保や歌舞伎町界隈に外国のツーリスト用宿泊施設がたくさんあるけど、あのあたりに滞在して「東京の人たちはガサついて、ワサワサしているね」と思われてしまうと、私たちは「いやー私たちを一緒にしないでー」と言いたくなるだろう。