インドには風刺漫画家として全国的な人気を博したR.K.ラクシュマンのような例もあるし、有力な政治家として台頭して右翼政党(シヴセーナー)を立ち上げた人物(バール・タークレー)もあった。
とにかくマンガによる政治風刺が盛んな風土がある。ニュース番組でも「アージタク」の報道の合間に挿入される風刺アニメ「So sorry」を始めとする秀逸かつときに大変強烈な批判を含んだものが評判になる。
こちらは現在進行中の「バーラト・ジョーロー・ヤートラー(インドを結ぼう、繋ごうキャンペーン。カニャクマリーからカシミールまで、会議派の指導者や活動家たちが交代しながら団結を呼びかけて徒歩行進していく)」への風刺アニメ。報道機関からではなくBJPから出たものだが、有力政治家の離脱やラージャスターン州その他会議派が与党の地方政府内のお家騒動なども含めて、とてもよく出来ている。
つまり「党内をまとめることすらできない会議派に国がまとめられるはずがないだろう」というものだ。
インド政治についてある程度把握をしていないとなかなかわからないかもしれないが、このように厳しい言葉だけではなく、ユーモアで市民へ呼びかける政治活動もある。
インドは政治も面白い。