サフダルジャン廟

サフダルジャン廟

いまどきの都会の遺跡では、こんなものでチケットを買うものらしい。入口の看板にQRコードがあり、読み込んでスマホ決済するようになっていた。実にいまいましいことだ。ITなるものに振り回されている・・・と思ったりもする。

サフダルジャン廟の入口にあるQRコード支払いの案内表示

有人のカウンターに行ってチケットを購入すると、こんなレシートのようなものが渡された。入場料金20Rs、AC代が5Rsとあるが、廟の中や敷地内のどこかにエアコンの効いたスペースがあるわけではないため謎だ。

サフダルジャン廟。ムガル建築の傑作のひとつとして知られるが、葬られているのはムガルの一族ではなく、ムガル艇庫配下のアワドのナワーブで、帝国の筆頭大臣まで務めたサフダルジャン。廟の敷地内は見事なペルシャ式庭園になっている。

昔、下宿先からバスですぐそこだったので、幾度となく訪れては夕陽を眺めながら園内の芝生の上を歩いたりしていた青春時代の思い出の場所なのだが、今こうして改めて再訪すると感慨深いものがある。

ここを訪問するのはそれ以来というわけではないが、それでも最後に来たのはたぶん20年以上前。今回こうして建物の優美さや細部の装飾の素晴らしさなどを目の当たりにして、「ああ、美しいなぁ」と、あの頃とは違うため息をついている。

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