Namaste Bollywood #20

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アムリター・ラーオが表紙のNamaste Bollywood第20号。今回の巻頭を飾る記事は、『男性プレイバックシンガルの誘惑』だ。実力派揃い・・・というよりも、ケタ外れの超人的な歌唱力を持つシンガーで溢れる映画音楽界を代表する、クマール・サーヌー、ウディット・ナラヤン、シャンカル・マハーデーウァン、スクヴィンダル・スィンその他キラ星のように輝く歌手たちの特集。
彼らの姿はスクリーンに出てこないが、作品にピリリとスパイスの効いた味わい以上の大きなインパクトを与えてくれるのが彼らの存在。映画自体はイマイチだったりしても、心に残る素晴らしい曲は数知れず。
街角で、どこからともなく流れてくる、昔よく耳にした曲、よく口ずさんだメロディーを耳にして、それがヒットしていた頃のことが脳裏にフラッシュバック、思わずホロリとしてしまったり、足を止めて聴き入ってしまったりということもあるだろう。流行歌というものには、人それぞれの『あの頃の記憶』をしっかりと頭の片隅に刻み込む作用があるようだ。
普段はすっかり忘れていた、曲のイントロの部分を、あるいはサビの部分を耳にするだけで、それに親しんでいた当時の悲喜こもごも、いろんな出来事が鮮やかに蘇ってくるのだ。
話は誌面に戻る。アジアフォーカス福岡国際映画祭で『Welcome to Sajjanpur』が上映されるのだそうだ。これまでも『Maine Gandhi ko Nahin Mara』や『Khuda Ke Liye』といった、華やかさや派手さはないが、じっくりと練られた秀作をいくつも取り上げている。各国の作品を取り上げる映画祭という、枠の限られた場における確かな選球眼に敬意を表したい。
他にも嬉しいニュースがある。ボリウッド日本版DVDが、ワーナーやメディアファクトリーなどから続々とリリースされるのだそうだ。版元からの正式に許諾を得て日本語字幕が入った作品を販売するティラキタのボリウッド作品のラインナップと合わせて、日本でもボリウッド作品やプレイバックシンガーたちの歌声にに触れる機会が増えそうである。
今に街中のカラオケボックスにも、韓国語や中国語の歌に混じって、ヒンディーの歌のタイトルもチョコッと顔を出す日が来るのだろうか?

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