いただけない朝食

ムンバイで利用した宿では朝食込み、午前8時から10時までの間に提供ということになっていた。早起きして外出してすでに食べているのだが、宿で用意しているのはどんなものかと、一応朝食時間に戻って確認してみることにした。
外から戻った際にフロントで「朝食を」と伝えると、「部屋に届けさせる」とのこと。このホテルでは宿泊客が顔を合わせるような場所は、このフロントしかないのであった。

部屋に戻ると、間もなくスタッフがプラスチックのトレーを持ってやってきた。
食パン、バター、ジャム、ティーバッグ、インスタントコーヒー、砂糖とミルクパウダーという簡素なもの。それは構わないのだが、やはり部屋の中で一人で食べるというのはつまらない。他の宿泊客と会話しながら、あるいはそうでなくてもそうした人々を目にしながらというのがやはり楽しい。
一度おしゃべりしてから二度ともう会う機会のない人がほとんどであったりするが、話をしながら何か良い情報をもらうなど新しい発見があったり、一日行動を共にしたりすることもある。ある程度親しくなればSNSで繋がり、しばしば近況のやりとりをしたり、ときどき会うようになったりする相手もある。それらもまた旅行の楽しみである。
朝食をひとり自室で食べると、気楽かもしれないが、何も良いことは起こらないのである。

This entry was posted in column, food & drink, life, society, travel. Bookmark the permalink.

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>