クラーバーかコラーバーか、アダムかアドムか?

デーヴァナーガリー表記で「クラーバー」「アダムストリート」がそれぞれ「コラーバー」「アドムストリート」となる。

現地語から英語に入ったもの、英語から現地語に取り入れられたもので、相互に微妙に音が異なるケースが少なくない。
19世紀前半まで植民地行政用語として広く使用されていたペルシア語の表記による影響(ウとオが区別されず同じ表記)で、これらがひっくり返ったのかな?と思うこともあるが、現地での音声的な慣習などもあるかもしれない。
よくschool、stationを「イスクール」「イステーシャン」と言う人がインドでかなり多いように、発音しやすいというような。
これがベンガルだと、他の北インド地域と同じように文字上での母音はア、アー、イ、イー、ウ、ウー、エー、アェー、オー、アォーだが、現代ベンガル語ではNarayanganjが「ノロヨンゴンジ」に聞こえるし、マングローブがあるSundarbanがシュンドルボンになる。
独立後、政治的な背景から地名、ストリート名などから英国的ないしは英国人に因んだもの、地元地名の英語的な綴りはかなり排除された(それでも地域的にはまだかなり残っている)が、それでもこうした不整合についてはまったく気にもかけないのはインドらしい。

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