ウズベクレストランでプラオを食す

インドのイスラーム料理のルーツは、中央アジア、ペルシャ、アラビア。インドのビリヤーニーの祖先、あるいは親戚にあたるウズベクのプラオをデリーで食べるという喜び。

食は文化。同じアイテムが地域や民族を超えて伝播すると、それぞれの趣向や解釈が加味されて姿を変えていく。ビリヤーニーはインドが独自のアレンドを加えたプラオである。

食事をしていても大陸規模の地域文化や歴史の連続性、ひいてはそれらを伝えたイスラーム共同体(共存共栄する繋がりばかりではなく、征服者と被侵略者というケースもまた多かったにしても)のネットワーク、イスラーム文化の強烈なインパクトと浸透力を感じずにはいられない。

それはさておき、マジョリティがヒンドゥー教徒のインドとはいえ、非ムスリムにおいても、歴史と社会、建築文化、言語、風俗習慣、日々の行動などに、否定しても切り離せないイスラーム起源の習俗が色濃く残されている。ゆえに、現代のインドもまたイスラームに深く影響された国のひとつである。

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