11月に入ると、インド国鉄時刻表「Trains At A Glance」が更新された。
今ではインドの各旅行予約サイトで検索・予約出来るので利用価値は下がっているとはいえ、方面別に一覧できるのはありがたい。
かつてメーターゲージの短い路線の途中駅だったところが、長距離のブロードゲージ幹線と繋がったり、昔鉄路がなかったトリプラ州のアガルタラなどにも近年延伸されていたりと、時代の変遷も感じる。
また、Trains newly introducedとして、最近導入された4タイプの急行列車についての紹介もある。
2005年Garib Rath Expressは、AC付客車が廉価な料金設定で提供されることがエポックメイキングだったが、近年追加された3タイプの新しい急行列車は、従前の同クラスの客車に較べてアメニティ等を向上させることにより、幾分高価な設定となっている。プレミアムなサービスを提供することはさておき、そうした割高感から、比較的予約が取りやすいという状況を創り出すことも狙いにあるのではないかと思う。
もともと客車のクラス分けが多様なインド国鉄だが、こうした列車が追加されることにより、なおさら複雑になったため、あまり利用したことがない人にとってはよくわからない部分もあるかもしれない。
さて新たに導入された急行列車の中のもうひとつのタイプ、Antyodaya Expressで特徴的なのは、連結される全てが2等車両で予約無しの設定となっていることで、まさに早い者勝ち。出稼ぎの人たちによる利用が多いことだろう。
時刻表を眺めているだけでも楽しいインド国鉄である。