街の中心に大聖堂があり、その傍らにきれいな公園と官庁などが入る植民地時代の建物があって・・・という光景は、ラテンアメリカでもよく見たことがある。
バックパッカーをしていた1989年だったか、初めてゴアに来たときに、同宿だったアメリカ在住のブラジル人が、『なんかこのあたりの横丁曲がったら、僕の父ちゃんと母ちゃんが住んでいる実家に帰れそうな気がするんだよね〜』と言っていたことを、ふと思い出した。この人とは、その旅行中にイランで再会して、一緒に観光したり、食事に出かけたりもしたので、記憶に残っている。
当時のインドは、まだ停滞していた時代だったので、パナジーにもポルトガル時代の建物が沢山残っていた。
『へぇ〜、ブラジルってこういう感じなのかい?』とか話したりしたが、さすがに2017年のゴアではそういう眺めは少なくなり、歴史的な建造物を除けば、行政主導の景観保護地域に指定されているエリアでないと、往時を偲ぶことは容易ではなくなっている。