「けっこういいホテル」も地域に合わせて標準化する

写真映えはするのだが、ほとんど清掃はなされておらず、あちこち壊れていたりする。

サダルストリートに滞在するも、ちょっと奮発して「けっこういいホテル」を利用。ムンバイーを本拠地とするスィク教徒資本のホテルチェーン、Bawaグループが運営する宿泊施設だ。

5年か6年ほど前だっただろうか、ここが開業して間もないころに利用したことがあり、そのときの印象が大変よかった。あまりに快適だったので、その翌年も同じ時期に宿泊したくらいだ。スタイリッシュな部屋と設備、ピシッとスーツの制服を着たスタッフのプロフッショナルな対応、宿泊代込みの朝食バイキングのバリエーション等々、きちんとした良いホテルという感じで、その割には当時2000Rs強と、大都会カルカッタにあって、ずいぶんお得な感じがした。今回はAgoda.comを通じて予約して、3.500ルピー強。

さて、今回訪れてみると、フロントでは、ヘッドフォンで何か聴いているらしい男が、こちらに顔さえ向けずかったるそうに『あ〜?』と返事をし、チェックインすると個人的に市内観光のタクシーを売り込もうとしたりと、安宿(の中のダメな類)の受付みたいだ。

長年掃除をしていないように見える汚れっぱなしのバスルーム、床が泥だらけのままの室内、スマホの充電を終えて引き抜くとコンセントのパネルごと外れるなど、まったくいい感じがしない。料金に比較してこれはひどいな、と翌日には部屋を交換してもらったが、同じような具合であった。

最初はちゃんとしたホテルでも、立地がこうだと周囲の環境に合わせて『標準化』してしまうのは、個人営業ではなく、ちゃんとした企業が経営するホテルでもあり得る現象のようだ。

こんなだったら界隈のいつもの安いところにしておけばよかったと思う・・・というよりも、『安宿エリアながらも、けっこういいホテル』を期待した私自身もいけなかったと反省。

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