バイク野郎

デリーで、食堂の軒先で朝食をとっていると、野太いエンジン音を響かせて、ごっついロイヤルエンフィールドバイクに乗った上半身入れ墨でいっぱいのいかつい男がやってきた。

「ああ、これは3月に手に入れたがエンフィールド。インドでツーリングするのは3回目だよ。これからカシミールを経てラダックに行く。」

イングランド人のマークは、雨季の最中の8月頃にモレー/タムー国境からミャンマーに入るのだとか。すでに外国人も通れるようだが、雨季の北東インドはキツイねぇ。

「行けるところまで行ってみる。タイ、ベトナム、カンボジアもこのバイクで旅したいね。中国も走ってみたい。こいつでチベットを走れたら最高だろ?!」

そりゃあそうさ、チベットはもちろん素晴らしいだろうし、インドを旅していても、鉄道やバスで旅行する僕らには体験し得ない様々なものが待ち受けている。

僕らが乗り物の席に腰かけて居眠りしたり、おしゃべりしている間に、君は自分自身で広大な地平線を走破していくのだから。しかもバイクは「インド製のクラシックなブリティッシュ・バイク」のロイヤル・エンフィールド。新車で購入してもトラブル続きになるかもしれないが、最高じゃないか。

頑張れバイク野郎!よい旅を!!!

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