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カテゴリー: column

  • 肉食は危ない ? !

    「肉を食べると嘘つきになり、約束を守らない不正直者となり、窃盗や性犯罪を犯すことになる」などと言われたらビックリするだろう。

    Meat makes you immoral, says textbook (THE HINDU)

    India textbook says meat-eaters lie and commit sex crimes (BBC NEWS INDIA)

    インドの小学校の保健の授業で使用されるテキストにそんな記述があるということで話題になっている。

    どの教科書を採用するかについては、各学校の裁量によるものであるとのことなので、この内容の教科書がすべての小学校で使用されているわけではないようだが、この図書を発行しているS. CHAND社は国内最大級の教科書会社なので、その影響は決して小さくないだろう。

    また「肉食=不道徳で犯罪につながる」という記述は、インド社会に馴染みのない国々では奇異なものに聞こえることから、こんな風に扱われたりすることは想像に難くない。

    Textbook: Meat Eaters Steal, Fight, Commit Sex Crimes (TYT NETWORK)

    確かに今でも保守的なヒンドゥーの年配者には、「酒を飲むようになると、タバコも吸うようになるし、肉を食べてみるようになる。すると女や賭博にも手を出すようになってしまう・・・」などという物言いをする人は少なくないので、厳格なヒンドゥーのモラル上においては、確かにその教科書に書かれているとされる内容は誤りではないということになるだろう。たとえそれが科学的には何の裏付けもないものであるとしても。

    経済や社会のグローバル化とともに、伝統的なモラルや価値観が失われつつある今の時代に警鐘を鳴らしていると好意的に捉えることも可能かもしれないし、中央政界で与党への返り咲きを目論むサフラン勢力の差し金ということもあるかもしれない。

    ただし、こうした記述で問題なのは、科学的な根拠の有無という点よりも、菜食を美徳と尊ぶ文化以外のコミュニティへの配慮がまったく無いことだろう。祝祭時に家畜を屠り、盛大に祝うムスリムその他の肉食文化の全面的な否定であり、多文化・多民族が共生するインドにおいて、コミュニティ間の不協和を増長するだけである。マジョリティの文化の唯我独尊的な美化と子供たちへの刷り込みは、どうもいただけない。

  • シヴ・セーナー創設者 バール・タークレー死去

    シヴ・セーナー創設者 バール・タークレー死去

    バール・タークレー 享年86歳

    マラーティー至上主義を掲げる政党シヴ・セーナーを創設したバール・タークレーが亡くなった。享年86歳。

    南インド系、グジャラーティー、北インド系等々、商都ムンバイーを中心とするマハーラーシュトラ州内の様々な分野で生業を営む人々を攻撃してきたシヴ・セーナーについて、偏狭なナショナリズムと捉える向きも少なくないが、そうした「マハーラーシュトラ州を蚕食する外来の人々」への不満を抱く一定の層の人々の気持ちを代弁してきたとも言える。

    右もあれば左もあり、どちらも単純に右翼、左翼と割り切れるものではなく、中身は様々であるのは、多民族・多文化国家インドが世界最大の民主主義国家であることの証でもある。

    90年代には、シヴ・セーナーがマハーラーシュトラ州政権を担ったこともある。「ボンベイをムンバイーへ」改名したのはこの時期のことだ。もちろん彼らの「仕業」ないしは「業績」である。

    このところバール・タークレーの健康状態がかなり危険な状態にあるとの報道がなされていた。また同党の実権が息子のウッダヴ・タークレーに移譲される際に生じたお家騒動の中で、ウッダヴの従兄弟であり、バール・タークレーの甥でもありながら、シヴ・セーナーを離脱して自身の政党、MNS(マハーラーシュトラ再建党)を組織したラージ・タークレーが足繁く「本家」に足を向けるようになったことについても、バール・タークレーの最期が迫っているのか、あるいは本家との和解が進行中か?といった調子で、様々な憶測がなされていたところだ。

    シヴ・セーナーの実権は、2004年以降、バール・タークレーの息子のウッダヴに任されているとはいえ、先代のカリスマ性には遠く及ばず、年老いた父親による「院政」が続いていたとしては言い過ぎかもしれないが、近年は衰弱したバール・タークレーが政治集会に顔を見せることはほとんどなかったとはいえ、録音したスピーチが流されるのが常であったとのこと。やはりウッダヴの魅力に欠けるものが多いことは否定できない。現在52歳のウッダヴは健康面での問題を抱えており、メディアに登場する彼の姿は憔悴しきっているように見える。

    それとは反対に輝きを放っているのは、古巣を飛び出して組織したMNSを率いるラージ・タークレーだ。シヴ・セーナーとMNSの思想やスタンスに根本的な違いはなく、文字通り本家と分家である。

    メディアによるインタビューへの応対の受け答えもシャープで、才気煥発といった印象を与えるとともに、声色も伯父のバール・タークレーを彷彿させるラージと、年齢50代前半にして衰えたイメージのウッダヴと、どちらにより大きな魅力を感じるかということについては疑問の余地はない。後ろ盾であったバール・タークレーを失ったウッダヴとは裏腹に、ラージにとっては本家のお株を奪う好機到来だ。

    ラージ・タークレーについては、これまで幾度も言及しているが、昨年8月にもラージ・タークレー ヒンディーで答える1ならびにラージ・タークレー ヒンディーで答える2で取り上げている。

    国政を左右する人物ではないが、インドにおける地域主義・民族主義を考えるうえで非常に重要な役割を担う政治家だ。「マラーティー主義」の本流を担うのは、ウッダヴとラージのどちらになるのか、今後目が離せない。

  • 富士通 Scan Snap iX500

    富士通 Scan Snap iX500

    2年以上前に、「ドキュメント・スキャナー」と題して、書類スキャナーのベストセラー、富士通のScan Snap S1500を取り上げてみたことがある。

    このスキャナーのおかげで、自室にかなりスペースを確保することができた。それでもまだまだ書籍類がいろいろあるので、ある程度まとまった時間ができると、これらをS1500でドカドカ読み込んではPDF化する作業を進めている。簡単に言えば、背表紙を切り離した書籍を読み込み台に挿入すれば、自動的に次々読み込んでいってくれる。1分間あたり40ページくらいのスピードなので、単行本一冊を電子化するのはごく簡単だ。

    スキャナーとしては、他社の類似製品をまったく寄せ付けない非常に高い評判を得ているS1500ではあるが、決して弱点がないわけではない。紙が変色するくらい古くなっていたり、表面が粗い感じの手触りがする用紙を使用している場合、数ページ読み込むごとに紙詰まりや用紙の重なりが多発することは珍しくなく、そうした書籍のスキャニングには往生したことがよくある。特にインドで発行された書籍の場合、こういうトラブルが発生する確率は高い。

    重ねた紙を一枚一枚剥離させて吸い込んでいく給紙機構の部分は消耗品なので、一定の枚数(部品によって5万枚だったり、10万枚だったりする)で寿命となるため。これらを交換すれば再び快適に動作するはずなのだが、やはり苦手とするタイプの用紙の際にはいろいろと不具合が起きた。そうでなくとも、普通に調子良く読み込みがなされていく中で、なぜか特定のページだけは、まるでその紙に呪いでもかかっているかのように何度繰り返しても重なってしまうということもときどきあるのはなぜだろう?

    このたび発表されたScan Snapの新モデル、iX500は、読込速度が25%高速化し、しかもパソコン無しでそのままタブレットPCやスマートフォンに転送できる機能も搭載されているとのことだ。デジタル製品の性能はそのように飛躍的に進化するものだが、個人的により注目しているのは、給紙機構が一新されたことだ。これにより、読み込み時の重なりや紙詰まりが低減されていることを期待したい。

    発売は11月末。給紙の正確性が明らかに向上していることが確認でき次第、購入する予定。

    Scan Snap iX500

     

  • PENTAX Q10

    PENTAX Q10

    PENTAX Q10

    やはり物欲には限りがない。目下、とても気になっているカメラがある。昨年夏に発売されたPENTAX Qにはあまり興味が沸かなかったが、その後継機Q10にはちょっとしたトキメキを感じてしまうのだ。

    「世界最軽量クラス」デジタル一眼 (最軽量は前モデルのQであるらしい) を謳っているが、センサーは1/2.3型と、言うまでもなくコンパクトデジカメのサイズであるため、「レンズ交換して遊べる高機能コンパクトデジカメ」と捉えるのが正しいだろう。もちろん私自身が関心を抱いているのも、まさにそれが理由。

    前モデルのQに魅力をあまり感じなかったのは、やたらと大風呂敷に「デジタル一眼」を吹聴していたところ。新モデルは、レンズ交換できる高機能なコンバクトデジカメといった感じだ。フォルムが多少カッコ良くなったことを除き、機能やスペック的には、ただ1年分進化した程度。とりわけ目立って革新された部分があるわけではないようだが、こうした趣味のモノは、まさに「見せ方」が大変重要であることがよくわかる。

    レンズのラインナップはこんな具合だ。単焦点でF1.9標準レンズ(35mm判換算47mm相当)を常用し、必要に応じて標準ズームと望遠ズームを使い分けるというとになるが、「ユニークレンズシリーズ」として、あと3本のレンズも用意されている。魚眼、トイレンズ広角、トイレンズ望遠といった具合だが、従来のコンパクトデジカメで「魚眼」の画角を持つものはないので、まさに唯一無二の魅力となる。

    従前からのペンタックス一眼のユーザーならば、更に使い方には奥行きが加わる。Kマウント用アダプターを介して、こういう荒業も出来てしまうからだ。文字通り、ペンタックス一眼のサブカメラとして使うことが出来るわけで、仮に私がペンタックス一眼のユーザーであったならば、即購入!という流れになったことと思う。

    それはさておき、コンパクトデジカメを常時携帯しているのは、やはり日常の風景を切り取ることの喜びにあるわけだが、「身に着ける」ものであるがゆえに、その外観なり風合いなりに、何がしかのこだわりが生じるのは衣類と同じだ。

    このモデルにはいろいろなカラーリングが用意されているのが楽しい。これだけでつい購入!ということになってしまいそうだ。カメラボディの色合いについては、100通りのパターンが用意されているとのことで、こちらでいろいろと試してみることができる。阪神タイガース仕様みたいなものも可能だが、個人的には、このカラーリングで購入してしまいそうなムード。目下、懐具合が寂しいので、正直なところ大変困っている。

  • ヒマラヤのミステリー 中国の偵察装置かUFOか?

    India  Todayの記事によると、このところJ&K州のラダック地域とアルナーチャル・プラデーシュ州で、UFOが盛んに出現しているとのこと。

    UFO sightings in Ladakh spook soldiers (India Today)

    ラダック地域では、パンゴン湖周辺で、今年8月1日から10月15日までの間に100件以上の「不審光輝物体」を確認したインド・チベット国境警備隊(ITBP)から、同警備隊のデリーの本部と首相官邸に伝えられているとのことで、出元の怪しいものではないようだ。

    これがインド中部のデカン高原あたりであれば、「宇宙からの飛来物か?」といった具合になるのかもしれないが、中印紛争、中国からの援助を受けるパーキスターンとの対立等々もあり、対中不信感が根強いインドにあって、とりわけ係争地域を抱えるラダック、中国が自国領であると主張しているアルナーチャル・プラデーシュに不審な飛行物が出没するとなると、当然「中国の偵察装置か?」という反応となる。

    上記リンク先記事にあるとおり、インド軍は中国の無人偵察機による侵犯を、今年の1月から8月までの間で、ラダック地域では62件、アルナーチャル・プラデーシュでは37件確認している。

    同記事中には、2004年にインド宇宙研究機関(ISRO)のクルカルニ博士率いる地理調査団が、J&K州ラダック地域の南側のヒマーチャル・プラデーシュ州のラーホール・スピティ地域で、ロボットのような未確認物体を撮影したという記述もある。

    私たち日本人の感覚だと中国にそんな高い技術があるのか?ということになるが、インドから見た中国は経済力も軍事力も格上の相手で、これまでも痛い経験をしていることもあって、その潜在力をどうしても過大評価するきらいがある。

    対中不信の原因は中国自身のインドに対する行ないによる歴史的な経緯による部分が多いことはもちろんではあるものの、インド側によるこうした反応、とりわけ大手メディアによるおおげさな報道が、結果的に「反中プロパガンダ」として機能することになる。

    中国とは正反対に、思想や報道の自由が先進国並み確立にされており、自他ともに認める「世界最大の民主主義国」インドにあっても、イギリスからの分離独立以来の不倶戴天の敵パーキスターンとその友好国の中国に対する意識はいつも猜疑心に満ちている。

    その猜疑心を世代を超えて継いでいく片棒を担っているのはマスメディアという側面は否定できない。「知る自由」「報道の自由」があっても、これが報道機関によって商業的に利用されることから、国民が本当に中立公正な情報を得ていることが保障されるとは限らない。

    上記記事中の不審光輝物体やUFOについては、中国との国境地域であることから、こうした懸念が生じるのはやむを得ないものの、インドにおいてとかく中国関連の報道は疑いに満ちたニュアンスで伝えられるものが多く、結果的に長い国境を接する隣国である中国への理解と融和を妨げているように思われてならない。

  • Scootで飛ぼう!

    10月29日に新しいLCC(格安航空会社)のScootが成田に就航した。シンガポールを本拠地として、アジア各地やオセアニア方面にルートを広げることを予定している。100%出資の親会社はシンガポール航空。

    現時点では、就航先はバンコク、シドニー、ゴールドコースト、青島、瀋陽、天津、台北、そして東京のみだが、遠からずインドにも乗り入れが予定されている。

    就航予定地は、ハイデラーバード、バンガロール、トリバンドラム、ティルチラッパリと南方面に集中しているが、日本・インド間の移動の選択肢が増えるのは喜ばしい限り。

    日本・南アジア間のフライトといえば、年内に茨城・カトマンズ間就航予定とアナウンスしていたBB Airwaysは、今どのような進捗状況にあるのかよくわからないが、こちらも大いに期待しているところだ。

  • 携帯電話充電バッテリー POWER BANK  YB-642

    携帯電話充電バッテリー POWER BANK YB-642

    POWER BANK YB-642

    初めて手にしたときは「スゴイ!」と感激しても、やがてそれはごく当たり前で普通のこととなる。初めてスマートフォンに触れたときに驚きは、そんな前のことではないにもかかわらず、はるか昔のことであるかのように思えてしまう。

    だがスマートフォンの電池の持ちの悪さは相変わらずだ。待ち受け状態でせいぜい一日、いろいろ使いまくっていると半日でバッテリーが上がってしまう。

    インドでも日本でも、街中等で充電する機会が皆無というわけではないが、さりとてそれを期待するのはあまり現実的ではないため、自前の充電用バッテリーを持ち歩くことになる。

    スマートフォン自体のバッテリー容量は機種によるが、1,800~2,500 mAhくらい。これを1回充電できるかどうかという程度のものでは心許ない。廉価かつ大容量のものをとなると、だいたい5,000 ~ 6,000 mAhといった具合になる。

    1年半ほど前に「自前の電気」と題して取り上げてみたバッテリーは、いつもスマートフォンとセットで持ち歩いていて重宝している。LEDライト付きのため、停電の際にもとても助かっている。

    だが最近スマートフォンを7インチのタブレット型のものに買い替えたため、より大きな電源が必要になり、何か適当なものはないかと探していた。

    日本トラストテクノロジー社のEnergizer XP1800Aは、18,000mAhと圧倒的な大容量であること、スマートフォンやタブレットだけでなく、ノートPCも動作させることができるなど、大変魅力的なのだが、価格は2万円近くもする高価なバッテリーだ。もとより外付けバッテリーにそれほど投資する気はないしこの製品には懐中電灯としても使用できるLEDライトが付いていないため、購入する気にはならない。

    そんな中で、一般的なモデルを大きく引き離す圧倒的な大容量、手頃な価格、LEDライト付という条件を満たす、こんなバッテリーを紹介する記事が目に付いた。

    iPad 2を1.5回分も充電できる11200mAhバッテリー (ASCII.jp)

    中国のYoobaoという企業の製品だがPOWER BANK YB642という製品だが、内蔵しているバッテリー自体は韓国のSAMSUNG製のようだ。記事中にある7,800円という価格は、上記の記事が書かれた1年前のことであり、現在はかなり相場が下がって3,000円台ほどで販売されていることがわかった。

    よく出回っている「大容量」と謳った製品の倍ほどの容量で、あまり聞いたこともなかったメーカーのものとなると、事故でも起きないかと少々気になったりしなくもない。だが、すでに発売から1年以上経過しているし、ネットでも購入者の感想などがいろいろ書かれていたりもするので、まあ大丈夫そうだ。

    私自身、購入してからまだ日が浅いが、今のところ特に問題なく使用している。LEDライトがあまり明るくないのは残念だが、さりとて使えないほど暗いというわけではないので、まあ良しとしよう。

    長距離の移動中はもとより、電力事情の良くない地方を訪れる際には、このバッテリーがカバンの中にあると心強い。

  • ここは海抜何メートル?

    ここは海抜何メートル?

    東京メトロの築地駅で、「この出口は海抜1.9m」という表示を見かけた。元々が埋立地なので、そんなものなのだろうが、海の浜辺程度の高さかと思うと、しきりに取り沙汰されている「首都直下型地震」が発生したときのことを想像すると恐ろしくなる。

    普段、よほど高い山岳地にでも行かない限り、自分自身が今いるところが海抜どのくらいにあるのか想像することさえないし、それを手軽に調べる術もないと思っていたら、遅ればせながら、スマートフォンのGPS機能を利用して地図データから高度を調べるアプリケーションがいろいろあることに気が付いた。

    iPhoneならば、「デジタル高度計」「現在の高度」「Trekker’s
    Altimeter」等々、アンドロイドならば「Altimeter」「GPS高度計」「Altitude」などといった具合に、いろいろなものがダウンロードできる。多くの場合、現在地を確定して、その地点の高度データを表示したり、任意の場所を指定して、その地点の高度が示されるようになっている。

    私自身のアンドロイド携帯には「Altimeter」をインストールしてあるが、たとえばこんな具合に表示される。デリーは概ね海抜220mから230mくらいのようだ。

    デリー

    ラージャスターンのマウント・アーブーは、ヒルステーションとして知られるが、一番高いところで1,200m程度。周囲に広がる平地は250m程度で高度差はかなりあるとはいえ、さほど高いところにあるというわけではない。

    Mt. アーブー

    代表的なヒルステーションで、ヒマーチャル・プラデーシュ州のシムラーは、海抜2,100から2,200mくらい。西ベンガル州のダージリンも同じような具合らしい。

    シムラー
    ダージリン

    今年の夏に訪れたラダックで、レーの空港の滑走路がやけに傾いているように感じられたことを思い出した。目の錯覚かな?とは思ったが、このアプリケーションで調べてみると、北東方向から南西方向に伸びる滑走路は、北東端で海抜3,313m、南西端が3215mと高度差ほぼ100mで、いかにも山岳地の空港らしく、やはり傾斜が強い滑走路であることがわかる。

    ラダックのレーの空港滑走路東端同空港滑走路西端
    同じくレーの空港滑走路西端

    レー市内に入ると、高度は200mほど上がり、海抜3,500mくらい。そして郊外にあるシャーンティ・ストゥーパは、3,613mと表示される。

    シャーンティ・ストゥーパ

    レーから日帰りで訪問することができるツォ・モリリは、高度が4,522mもあるので、相当高いところにある湖ということになる。

    _

    とりあえず今回はこのあたりまでにして、また別の機会に各地の高度を調べてみることにするが、「ここは海抜何メートル?」と思ったら、すぐにその場でおおよその標高が判るのは面白い。

  • MEDIAS TAB UL N-08D

    MEDIAS TAB UL N-08D

    MEDIAS TAB

    コールカーターで購入した7インチのタブレット端末、SAMSUNG製のGALAXY TABを愛用してきた。購入目的の半分くらいは電子書籍閲覧であったのだが、PDF等の読み込みや表示にもたつくのが気になるようになっていた。また通話の際には基本的にヘッドセットを利用するような仕様になっていることも面倒に感じていた。ヘッドセット無しで通話できなくもないのだが、いわゆる「ハンズフリー」の通話状態となるため、話の内容が周囲に丸聞こえになる。

    今年9月20日に発売されたMEDIAS TAB UL N-08Dを手にしてみたとき、「こんなに軽いのか!」と驚いた。7インチのタブレットPC(携帯電話機能付き)なのに重量は約250g。躯体の素材は航空機などで用いられることで知られる軽量かつ強靭なカーボンファイバーが用いられているとともに、徹底した薄型化がなされている。OSはAndroid 4.0で、CPUは1.5GHデュアルコアと高速なので、少し前までのAndroid携帯のモッサリとした動作感とは別次元のスムースで滑らかかつキビキビとした操作感。大げさかもしれないが紙をめくるのに近い感覚で書籍を読み進むことができる。

    昨年からdocomoの携帯電話はドコモショップで手数料を支払えばSIMロックを解除してもらう(手数料3,150円と高いのだが・・・)ことができるため、通話・データ通信部分を除けば日本で使っているのと同じ環境を国外でも実現可能だ。

    通常のスマートフォンよりもずっと大きな7インチの大画面で使い勝手が良いのもさることながら、テザリングが可能であることからも利用価値が高い。USB接続のテザリングによりバッテリーを節約することもできるし、あるいはMEDIAS
    TABをWifiアクセスポイントとして利用して複数の機器をインターネット接続することもできる。

    Bluetooth接続を利用して、コンパクトな外部キーボードを繋ぐこともできるため、PC同様とまではいかなくとも、かなりそれに近い環境が出来上がる。

    その他、iPhoneやiPadならば別売りのアンテナやアプリの利用が必要となるワンセグ放送受信もできるので、日本国内においては「もう一台のテレビ」として役に立つ。画面が大きい分映像は荒くなるものの、7インチならばまあ見れないことはない。

    ややオーバーな言い方をすれば、「指先でつまんで持つ」ことが可能なタブレットPC兼スマートフォン。徹底した軽量化がなされているため、画面に使用されているゴリラガラスも飛び切り薄い(?)ように思われる。特長のひとつである「軽さ」の魅力を削ぐことにはなるが、破損防止のためにケースは必須かもしれない。

    現在までのところ、携帯電話として通話できる7インチタブレットは世界でも数えるほどしか発売されていない。その中でもヘッドセット不要で、「普通のケータイ」として話すことができるモデルとなると非常に希少な存在だ。

    スマートフォンとしての機能、PC、読み物、ガイドブックその他の資料をひとまとめにできるという点から、軽量かつ非常にキビキビと動作するこのMEDIAS TABは利用価値が大きい。

    蛇足ながらSIMは通常のサイズではなく、マイクロSIMとなる。よって往々にして携帯SIMを販売する店先にて、通常サイズのSIMからガリガリ切り出してもらうことになるだろう。

    売れ筋のスマートフォンとしては珍しく日本メーカー(NEC)の製品。非常に優秀なスマホ兼タブレットでありながらも、日本国内以外でのマーケットほあまり意識していないように感じられるのが残念だ。インドはもちろんのこと、どこの国に持って行っても大変重宝するデバイスとなることだろう。もはや今年正月に購入したばかりのGALAXY TABが、はるか昔の道具に見えてしまうし、GALAXY NOTEのような中途半端なサイズの機器よりも用途ははるかに広いことと思われる。

  • J&K州都スリナガル郊外のホテル テロリストが襲撃

    本日10月19日午後5時半過ぎ(IST)に、J&K州都スリナガル郊外のノウガーオン地区にあるSilver Star Hotelをテロリストが襲撃しているというニュースがインドのニュース番組で流れはじめた。

    目下、事件の詳細はまだ明らかになっていないが、テロリストは3人であると見られること、従業員の中に死者や負傷者が出ているらしいこと、すでに治安部隊がホテル周囲を包囲していることなどがリポートされていた。テレビでの報道と時を同じくして、関連ニュースがウェブにも次々出てきている。

    Militants open fire outside hotel in Srinagar, one person killed (NDTV)

    今、こうして画面を見ている間に、テレビのニュースも時間の経過とともに次第に具体的な情報を流すようになってきた。メディアによる今後の続報に注目したい。

  • インドの豪華列車

    インド国鉄の関連団体IRCTC(Indian Railway Catering
    and Tourism Corporation)による豪華列車ツアーはいろいろあるが、本家本元といえば1982年にサービスを開始したPalace on Wheelsである。

    豪華な設備の整った車両で、デリーから出発し、アーグラーに加えてラージャスターン州のいくつかの土地を巡る7泊8日の行程で、その模様はPalace on Wheelsのウェブサイト上にて動画で公開されている。

    費用についてはこちらをご参照願いたい。提示されているのは一泊当たりの料金であることに注意が必要だ。

    Palace on Wheelsは、アーグラー以外の訪問地はラージャスターン州内であるのに対して、行程もカージュラーホー、バナーラスといった他州の観光地も含まれることに加えて、設備もモダンなバージョンが、2009年に開始されたRoyal Rajasthan on Wheelsだ。

    Palace on Wheelsの南版といえるのが、2004年に運行開始したDeccan Odyssey。ムンバイーを出発し、7泊8日でマハーラーシュトラ州内に加えてゴアを訪れる。東南部に目を移せば、2008年に開始されたThe Golden Chariotという豪華列車もある。こちらはThe Pride of Southと題したバンガロール出発でカルナータカ州内とゴアを訪れる行程と、Southern Splendorという、同じくバンガロール発だがタミルナードゥとケーララの両州を訪れるツアーがある。

    こうした豪華列車によるツアーの売り上げがなかなか好調なのか、2010年からはMaharajas’ Expressというサービスも開始されている。他の豪華列車と異なるのは、お決まりの7泊8日の行程が、ムンバイー発でアジャンターからラージャスターン各地、そしてアーグラーを経てデリーが終点となるHeritage of India、デリー発ではアーグラー、ラージャスターン州の複数個所、M.P.州はU.P.州を経てデリーに戻るIndian Panorama、デリー発でラージャスターン州を経てムンバイーに至るIndian Splendor、3泊4日でデリー、アーグラーとラージャスターン州を訪れるTreasures of India、Gems of Indiaがあるという力の入れようだ。

    個人的には、こうした豪華列車にどの程度の関心があるかといえば、正直なところまったくないのだが、かねてより乗車してみたいと思っているものがひとつだけある。Fairy Queenというのがそれで、デリーからアルワールの区間のみ、いつか利用してみたい。

    蛇足ながら、ツーリスト・トレインのパッケージは、必ずしもひとつの行程が数千ドルもする高額なものばかりというわけではなく、数千ルピー程度から参加できるものも用意されている。もちろんこれらは「豪華列車」ではないことは言うまでもないが。

  • アフガニスタンのプレミア・リーグ

    プレミア・リーグといっても、我らが香川がプレーするマンチェスター・ユナイテッドが所属するイングランドのプレミア・リーグのことではない。

    今年9月から10月までという短いシーズンではあるが、アフガニスタンで8チームで構成されるローシャン・アフガン・プレミア・リーグがスタートした。2006年から首都のカーブルの13のクラブから成るカーブル・プレミア・リーグが存在しているのだが、今後はローシャン・アフガン・プレミア・リーグが同国のトップリーグということになる。現在までのリーグの順位表はこちら。

    Premier league football launched in Afghanistan (BBC NEWS MIDDLE EAST)

    Roshan Afghan Premier League a hit with fans (BBC NEWS MIDDLE EAST)

    また同リーグの公式Youtubeページでは、これまでに行われた試合の模様を視聴することができる。

    アフガニスタンの民間放送局のリアリティーショーの番組がきっかけとなり、急造されたチームから構成されるリーグであることから、正直なところ見るに堪えない試合をやっているのではないかという予想が見事に裏切られた。ほぼ「サッカー不毛の地」と思われている国としては、実に意外なまでにレベルが高いのである。

    私にとって、昨年12月にインドのデリーで開催されたSAFF Championshipで決勝戦にまで駒を進めて惜しくもインドに敗れたアフガニスタン代表の躍進ぶりは記憶に新しい。欧州や北米のリーグでプレーする在外アフガニスタン選手たちが含まれていたとはいえ、この国の人たちのサッカーにおけるポテンシャルの高さを目の当たりにして非常に驚かされた。

    国情が安定し、国民的なスポーツとして定着していけば、間違いなく南アジア地域を代表する勢力に浮上することは間違いないだろう。現状では、試合に出場するごとに10米ドル相当を受け取るという薄給の選手たちだが、サッカー観戦がエンターテインメントとして定着していけば、待遇面も向上していくことになるだろう。

    わずか8チームとはいえ、本拠地は全国に分散している。地域を挙げて国全体を巻き込んで、人々の心を繋いでいくよう期待したいものだ。