MENINGOCOCCAL MENINGITIS

 現在、デリーで髄膜炎菌性髄膜炎(Meningococcal meningitis)流行の拡大が懸念されている。字面だけを眺めるとなんとも奇怪な病気のように思われるが、早期に診断を受けて適切な処置を受ければほとんどの人が回復するとされる。
 しかし初期にはカゼと区別しにくく、病気の進行が早いことに注意しなくてはならないのだとか。重症化すると死亡する例も珍しくなく、治癒しても脳や聴力に障害を残すこともあるというから厄介な病気である。とりあえずこの病気について簡潔にまとめてあるサイトをいくつか見つけておいた。
  髄膜炎菌性髄膜炎 疫学(国際感染症臨床情報)
  髄膜炎菌性髄膜炎 診断(国際感染症臨床情報)
  流行性脳脊髄膜炎ってなんだ?(Sasayama’s Weblog)
 飛沫感染により広がる病気だが、今回の流行には予防ワクチンの不足と当局による配布の不手際が指摘されている。患者の発生した家庭内での新たな発病も心配されているとともに、院内感染することもよくあるらしくちょっと気にかかるところだ。
 最初の患者が発生したとされる4月22日から5月7日までに141人の発病が報告されており、このうち15名が死亡している。今までのところ、主な発生地は混雑したオールドデリー地域であるが、首都圏外でもUP州やラージャスターン州といった隣接地域でも発生が報告されている。
 だからといって今の時期のデリーが危険だなどというつもりはサラサラないが、一応こんなことが起きているということは頭に入れておいても良いかと思う。
 ともあれここしばらく暑季が続くインド。健康にはくれぐれもご注意を。
Meningitis cases in Delhi touch 141 (Hindustan Times)

「MENINGOCOCCAL MENINGITIS」への2件のフィードバック

  1. 「流行性脳脊髄膜炎ってなんだ?(Sasayama’s Weblog)」をリンクしていただきましてありがとうございます。
    ただ、その後、Recombinomicsというサイトhttp://www.recombinomics.com/News/06140502/H5N1_Meningitis_India_4.html
    で、インドでの髄膜炎(Meningitis)と、鳥インフルエンザウィルス(H5N1)との混同があるのではないか?という専門家の指摘があり、ちょっと心配しているところです。
    http://www.recombinomics.com/News/06100502/H5N1_Genes_China_India.htmlもご参照

  2. 鳥インフルエンザの可能性もあるのですか・・・
    医学の進歩により怖い病気が克服されていくいっぽう、新たな脅威が頭を持ち上げてくるというのは皮肉なものですね。

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