天空へ

 漁船は人工衛星から刻々と伝えられる情報を頼りに魚群を追う。国中の小中学校の教室もまた衛星によってリンクされ、著名な講師による質の高い授業が国土のすみずみへと行き渡る・・・ことを目指しているのだそうだ。ほかでもないインドの話である。
 順調な経済発展と好景気が続くインドは、宇宙開発の分野でも躍進を続けており、1999年に初めて外国の衛星打ち上げに成功して世界の商業打上げ市場に参入後、順調に実績を積み重ねている。宇宙開発を進めている国々はまだごく限られている現在、インドはすでに人工衛星打ち上げの分野における世界の主要プレーヤーのひとつである。
 多くの人々の暮らしのありかたや街中の様子を眺めていると、なんだか信じられない思いがするが、それがゆえに無限の可能性を秘めているともいえるだろう。やがてこの国から生活苦や貧困が追放される・・・とはいかなくても半減するころには、こうした先端科学の分野でどれほどの進化をとげていることだろうか。
 2008年までに月に行くことを目指しているインド。このほどふたつの人工衛星が打ち上げられた。ひとつが地上の測量撮影用、もうひとつが通信用である。
 肉眼で確認できるはずもないのだが「どのあたりかな?」と満天の星空を仰いでみた。
ISRO puts India into major league (Hindustan Times)
インド宇宙研究機関 (ISRO)

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