ターラープルの原発を取り上げた映画「ハイ・パワー」

2011年3月11日に発生した東日本大震災とそれにともなう福島第一原発の深刻な事故が発生した後、しばらくの間は日本国内で盛り上がった反原発運動だが、このところずいぶん「鎮静化」してしまったのが気にかかる。

まさに「喉元過ぎれば・・・」ということわざどおりなのかもしれないが、当の原発事故はいまだ終息したわけではなく、現在も進行中であること、この事故による被災者の方々はいまなお避難生活を送ることを余儀なくされていること、汚染が危険なレベルであるにもかかわらず、効果のよくわからない「除染」で誤魔化してしまおうとしている行政等々、さまざまなトラブル等がすべて未解決である現状を思うまでもなく、日本人である私たちが直視して考えていかなければならない問題だ。

インドのマハーラーシュトラ州のターラープルといえば、原子力発電所があることで知られているが、この原発が地元に与え続けてきた負の面を告発した映画である。あらすじについてはこちらをご参照願いたい。

すでに日本国内のいくつかの場所ですでに確定した上映スケジュールが告知されているが、興味深いのは映画の内容だけではない。上映と監督ともに「招聘」することができるという部分も特筆すべきところだ。

原発については、その存在の是非だけではなく、これによって支えられる産業のありかた、成り立つ社会のありかた、ひいてはインド、日本その他の国による区別もない、地球上の私たちの暮らしのありかたを含めて、みんなが真面目に考えていかなくてはならない問題である。

※映画紹介のウェブサイトには「タラプール」とありますが、正しくは「ターラープル」であるため、本記事における記載は「ターラープル」としました。

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2 Responses to ターラープルの原発を取り上げた映画「ハイ・パワー」

  1. 萩谷海 says:

    書いてくださってありがとうございます。
    タラプールは言語の表記でもターラプルなんですが、日本語の既存のリソースがタラプール表記なので、そこに合わせています。ちゃんと言語通りが本当はいいですよね!

  2. ogata says:

    コメントありがとうございます。地名表記の件はごく些細なことですが、日本における原発に対する考え方、捉え方(国内での稼働、海外への輸出等々)は大きな転換期を迎えており、このまま流されてしまうと取りかえしのつかない異変なことになるという危惧を抱かずにはいられません。

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