Karbonn SAFF Championship India 2011をネット観戦しよう!

今回のSAFF (South Asian Football Federation)  Championship 2011の開催地はインド。デリーのジャワーハルラール・ネルー・スタジアムで全15試合が行われる。2009年にバーングラーデーシュで開催された前回大会で優勝したインドは自国での大会に臨んでいるわけだが、これまで5回という最多優勝国としてのメンツもあり、前回に続いての連覇が期待されるところだ。

グループA(アフガニスタン・インド・スリランカ・ブータン)とグループB(ネパール・モルジブ・パーキスターン・バーングラーデーシュ)に分かれて、それぞれ総当たりのゲームが実施される。ふたつのグループのそれぞれ上位2チームが決勝トーナメントに進出する。グループAの1位とグループBの2位、そしてグループAの2位とグループBの1位が準決勝を戦い、それぞれの勝者が決勝戦で対戦するといった具合。

Ustreamがこの大会のゲームをライブ配信することについては、当サイト右側にあるツイッター記事にもあるとおりだが、同様にYoutubeでも専用チャンネルを設置して中継映像を流している。すでに終了した試合を視聴することも可能だ。

12月2日、開幕戦のBグループパーキスターンvsバーングラーデーシュは、0-0の引き分け。同じくネパールvsモルジブも1-1で引き分けた。昨日12月3日は注目のインドの初戦で、相手はアフガニスタン。前半の早い時間帯で、中盤選手がのバックパスを受けたインドの左サイドバックのマヘーシュ・ガウリーのお粗末なボール処理により、アフガニスタンのエース・ストライカーのバラール・アールズーにインターセプトされて先制点を決められてしまう。しかしその後、スティーヴン・ダイアスが蹴った左コーナーキックをスニール・チェートリーの見事なヘディングによる同点弾がアフガニスタンゴールに突き刺さった。

先制点を決めたアフガニスタンのバラール・アールズー

概ねインドは優勢に試合を進めていたとはいえ、明らかに格下であり、しかも国内事情がスポーツの育成という状況ではないアフガニスタン相手に引き分けというふがいない結果になった。だがサッカーのアフガニスタン代表チームを見る(中継ではあるが)のは初めての私は、アフガニスタンは意外に侮れないという印象を受けた。

世界的に見れば低い位置につけているとはいえ、南アジアのサッカー界では大きな存在感を持つインド相手に遜色ないゲームを見せてくれた。先制点を決めたFWで背番号9のバラール・アールズーは幾度も好機に絡む活躍を見せていたし、同じくFWの10番付けたサンジャル・エヘマディーも見せ場を作っていた。攻撃の起点として活躍したMFで7番のイスラフィール・コーヒスターニーも良かったし、DFで16番を付けた長髪のジャラルッディーン・シャリアテャールも巧みに最終ラインを指揮していた。

これら4名のうち3名は国外でプレーしている選手だが、アフガニスタンのサッカー事情を紹介しているFOOTBALL AFGHANISTANというサイトによると、代表チームの中に占める国外クラブでプレーしている選手の数は、インドのI-League所属の選手も含めて8名とかなり多い。今回の試合で特に印象に残った4名以外においても、アフガニスタン選手たちは総じて技術的にはかなり高いものを持っており、体格面でも恵まれておりフィジカルも強い。サッカーという競技における素質の高さを感じさせるものがある。

将来、国内が安定して競技人口も増えてくると、またジュニア世代から適切な育成がなされる時代がやってくるならば、地域の強豪国として台頭してくるのではないかと思う。インド戦で垣間見せたゴールへの旺盛な意欲は、隣国イランの華やかな攻撃スタイルを思い起こさせるものがある。たぶんアフガニスタン選手たちにとっての『お手本』とは、地域的にもイランのそれであることは容易に想像できるが。インドの初戦勝利を期待していたものの、結果は引き分けでちょっとがっかりしたのだが、その反面アフガニスタン代表の意外な善戦により、最後までゲームを楽しく観戦することができて良かった。

インドvsアフガニスタンの後に行なわれたスリランカvsブータンは3-0で前者が圧勝。続いて12月4日のバーングラーデーシュvsネパールは、0-0のままタイムアップになろうかという間際に、サーガル・ターパーの芸術的なフリーキックによる得点により、ドラマチックなエンディングを迎えた。今、この記事はパーキスターンvsモルジブを観戦しながら書いている。試合はすでに後半に入ったが、スコアは0-0のままだ。

パーキスターンvsモルジブ

明日、12月5日はアフガニスタンの第2戦目。相手はスリランカだが、ここでもアフガニスタンの活躍を期待したい。この試合の後にインドがブータンと対戦する。引き分けでスタートしたインドは、これを確実に勝たなくては非常に苦しい。

今後、12月5日、6日、7日にグループリーグのゲームが行われ、12月9日に準決勝、12月11日に決勝戦となる。準決勝までは第1試合は午後3時から、第2試合は午後6時からとなる。決勝戦は午後6時キックオフだ。いずれもインド時間なので、時差3時間半先行している日本在住者には観戦しやすい時間帯だ。もしご興味があれば、SAFF Championshipのネット観戦はいかがだろうか。

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