ヤンゴンのアーロン・ロードとバホー・ロードの交差点脇にNANDAWUNという店がある。主にこの国の工芸品を販売する店だが、その店舗の最上階にはミャンマーに関する図書のコーナーがある。
決して広くはないフロアーの一角がそうした書籍の販売に充てられているだけなので、つい見落としてしまいそうだが、ところがどうしてなかなか面白い本も見つかる。
20世紀初頭の英字紙ラングーン・タイムスのクリスマス特集複数年分を収めた複製本、1863年にボンベイに設立された英資本の会社で、チーク材や茶葉等の貿易を行なったボンベイ・ビルマ貿易会社の社史など、なかなかレアで興味深い(関心があれば・・・)図書があるし、その他歴史的な書籍の復刻版なども置かれている。聞けば、経営者は元国立図書館の館長さんとのことで「なるほど」と納得。
ただしごく一般的な旅行案内書や写真集といった一般書も書棚に並んでいるため、正直なところ玉石混淆という観は否めないものの、ヤンゴンでは他にこうした書店が見当たらないため、印緬関係史に多少なりとも興味があれば、興味深い書籍がいくつか見つかることだろう。最も貴重な書籍はカギのかかった書棚におさめられており、閲覧のみ可能ということになっているが。
NANDAWUNで販売している民芸品類は、ややアップマーケットな値段が付いているが、品揃え充実しているし質も高いものが多い。ミャンマーを訪問される際、ヤンゴンから飛び立つ前に立ち寄ってみるといいかもしれない。
敷地内に独立した書店も経営しているが、そちらで扱っているのは英語の雑誌とビルマ語の実用書のみ。こちらは特に見るべきものはないので、お間違いのないように。
はじめまして・・・失礼します
Nandawun MBC の経営者は昔の知り合いで、懐かしい名前です。
セドナホテル近くに店を構えていた時代しか知りませんが、パールなどの宝飾品
木彫りや漆の民芸品の一角に 申し訳程度の棚に書籍が並んでいました。
古いビルマの歴史関係の書籍が多く どれも古くて 海外から注文で探して送品
する事もあるという事でした。 価格帯はどれも高かったようです。
アーロンロードのお店は知らないのですが 雰囲気とか 品揃えはどうしたか?
アーロン・ロードのお店は古くからある建物を改装してあるようです。
スタッフの方々の感じもよく、土足は入口で脱ぐようになっているため店内もとてもきれいでした。
購入したのは書籍類のみで、みやげ類は買っていないのですが、眺めているだけでなかなか楽しめ
ました。ただし価格は高いですね。