丈夫なデジカメも良さそう

これまで幾度となく『インドでどうだろう、このデジカメ?』というスタンスで、日常生活と旅先で肌身離さず持ち歩くカメラについて考えてみた。
カメラは繊細な道具である。気候が良いときには問題ないのだが、雨季にはなかなかカメラを取り出しにくいことも少なくない。街中や遺跡などでは問題なくても、海岸に行くとき、トレッキングに出かけるときなど、持ち物の中で特に水とホコリに弱いカメラがウィークポイントになってくる。
そこそこ適当に写る程度でいいから、そのかわり雨の中、水滴を気にせずに撮影できて、うっかり手が滑って水溜りの中に落としてしまっても心配なく、砂浜の上に無造作に放り出しても大丈夫、ちょっと汚れたらそのまま水洗いできる、そんなカメラがあったらどんなに気が楽かと考えたことはないだろうか。
近ごろ防水タイプのカメラがいくか出ている。以前は防水といえば、海中で写真を撮るためプラスチック製のプロテクターを装着するか、工事現場用のいかつい業務用カメラくらいしかなかったものだが。
最近はどこに行くにもデジカメを持参する人が増えるにつれて、浸水、ホコリ、衝撃等で故障するケースがいろいろあるのだろう。とにかく丈夫なことを売りにする『格好いいイメラ』が出てきている。これから気温が上がり、アウトドアでのアクティヴィティの機会が増えるにつれて、需要も高まっていくことだろう。じきに他社も同様のモデルを出してきて、これまでなかった新しいジャンルを形成していくのではないかと私は予想している。
水深4m防水のペンタックスのOptio W60、水深3mまで耐えるオリンパスのμ tough-6000あるいは水深10mまで大丈夫な上位機種のμ tough-8000水深3m防水のパナソニックのルミックスDMC-FT1ということになる。
ペンタックスOptio W60
オリンパスμ tough-6000
オリンパスμ tough-8000
パナソニックLumix DMC-FT1
これらの機種は、どれも防水であるがゆえに防塵でもあるわけだが、ペンタックスのモデルを除いて、オリンパスμ tough-6000とパナソニックのルミックスDMC-FT1は1.5mの落下に耐える構造となっており、オリンパスのμ tough-8000にいたっては、2mからの落下と100kgfの加圧に耐えるという非常に丈夫な造りとなっている。
こういうヘビューデューティーな機種に、カメラとしての性能・機能面で期待するものは特にないので、その部分については敢えて言及しない。だがいずれも広角端が35mm判換算で28mmとなっているため使いやすいだろう。
防水以外の他のモデルに目を移しても、ちょっと前までのデジカメではあまりなかった現象が広がりつつある。広角端が28mmあるいはそれ以下というズームレンズ搭載のデジカメが急に増えてきているのはうれしい限り。なお望遠端は、Optio W60が140mm、μシリーズが102mm、DMC-FT1は128mmとなっている。
こういうカメラを手にしたら、どこかキレイな島にでも行ってみたい。ダイビングをしたことはないし、これからトライする気もないのだが、手軽にシュノーケリングでもしながら海中の魚や珊瑚などの写真を撮ってみたいのだ。
『ああでもない、こうでもない』と、海の中で試行錯誤するうちに丸一日過ぎてしまい、たっぷり陽光に照らされた背中が真っ赤に日焼けしてしまい、因幡の白ウサギ状態になって『イタい、イタい』とのたうち回る自分の姿が目に浮かぶ。
個人的には、オリンパス製品については、記録メディアがxD-ピクチャーカード、microSDカード、microSDHCカードとなっているため、他のカメラとメディアが共用できないのでパス。残るW60かFT1ということになると、耐衝撃性があるという点から後者のほうに、より高い関心がある。特にサフラン色?のモデル(メーカーのパナソニックによれば『サンライズオレンジ』とのこと)がちょっと気分なのである。
サフラン色のFT1
これをベースにして、国旗風に中央部を白、下部を緑に塗り分けた『インド仕様』なんていうのを売り出してみてはいかがだろうか、パナソニックさん?

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