やっぱり良さそう マイクロフォーサーズ

マイクロフォーサーズ
先日『何だかいい予感 マイクロフォーサーズ第1号カメラ
で取り上げてみたパナソニックのルミックスG1だが、現在次のようなレンズの発売はすでに確定(時期未定)となっているようだ。
・14 – 140mm F.4.0〜5.6
・7 – 14mm F.4.0
・20mm F1.7
とりわけ気になるのは20mm F1.7のパンケーキ(薄型)レンズ。35mm換算で40mm相当の画角となるのだが、F.1.7と明るいこともあり、さまざまな用途で大いに活用できそうだ。
また7-14mm F4.0という同じく35mm換算で14 – 28mmという超広角ズームもとても気になるところ。
現在発売されているマイクロフォーサーズ規格のボディは、まだルミックスのG1のみ、レンズも14-45 F3.5〜5.6と45-200 F4〜5.6の2本のみだ。今のところ関心はあっても様子見をしている人たちも、今後のシステムの充実具合の目処がある一定のところまで達すれば、一気にユーザーが増えるのではないかと思う。
もちろんこのG1そのものがというわけではなく、これに続く新機種やマイクロフォーサーズの提唱企業であり、今後この規格のカメラを市場に送り込むことを予定しているオリンパスの製品を含めた新商品がという意味である。 ただしオリンパスで開発中の機種はパナソニックのG1のような一眼タイプのモデルではなく、ファインダーを省略したコンパクトデジカメがレンズ交換可能になったような感じのものらしい。
従来のAPS-Cセンサー搭載のカメラに比べて、ボデイ・レンズともに相当な小型軽量化が容易となるマイクロフォーサーズのモデルだ。私がこれまで期待していたハイエンドなコンパクトデジカメの潜在的な需要を大きく削り取ることもさることながら、従来のデジタル一眼レフのとりわけ入門機のようにコンパクトさを売りのひとつにしているタイプのモデルのシェアに大きく食い込むことも予想できる。
マーケットがそれなりに成熟してくれば、機能的には中級機に相当するモデルもでてくることだろう。それにマイクロフォーサーズのオリンパス、パナソニックどちらのカメラあるいはレンズを購入しても相互に互換性があるのも魅力だ。
マイクロフォーサーズ規格のカメラを製造ないしは開発しているメーカーは、現在オリンパスとパナソニックだけであり、どちらもこの分野ではメジャーではないのだが、『旅行カメラ』としては非常にいい線いくのではないかと予想している。
パナソニックのG1に関していえば、従来の一眼にはなかった弱点がある。それは連写に弱いことだ。このクラスのカメラならば1秒間に3枚という数字は別に悪くはないと思うのだが、光学ファインダーではなく液晶ビューファインダーになっているため、連写の際に最初のコマの像がそのまま残ってしまい、動きのあるものが被写体の場合これを追尾するのが難しくなる。
これは液晶ビューファインダーの宿命なのか、それとも今後解消ないしは改善可能なものなのかどうかはわからないが、スポーツや舞踊といったものを撮影するのでもなければ特に問題にはならないのではないだろうか。
また先日触れなかった利点としては、G1には搭載されていないものの、マイクロフォーサーズは一眼タイプのカメラに動画撮影機能を盛り込むことも想定してあるため、写真のみならず動画についてもコンパクトデジカメとは段違いの質と操作性をもっての撮影を可能とするようだ。この部分についてはG1の後継機ないしはオリンパスからの第一号機に期待したい。
先ほども触れた今後のレンズ群の充実次第、続いて出てくるボディの完成度次第で一気に売れ筋となると思われるのがこのマイクロフォーサーズ。
もちろん現在発売されているパナソニックG1と14-45mm(35mm換算28-90mm)および45-200mm(35mm換算90-400mm)の組み合わせだけでも、今年発売されたカメラの中では旅行用および常日頃携帯するカメラとして最も魅力的なのではないかと思う。

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