角地の建物が好きだ

角地にある建物が好きだ。その角っこの部分に滞在してみたいと思う。こういう感じの建物は土地に制約のある都会のコロニアル建築に多く、カルカッタで複数見かけるしムンバイでも同様。

Central Bank of India Building (Mumbai)
Old Oriental Building (Mumbai)
Queen’s Building (Kolkata)

しかしビーカーネールの商人たちのハヴェーリーの中にこの形を見かけたときにはシビレた。しかもそういうのが至近距離にいくつか存在する地区があるのだ。やはり密集しているがゆえ、やむなくこうなったのだろうけど。

Rampuria Haveli (Bikaner)

同様の理由からヒルステーションでも角地に造られた小規模ながらも面白いコロニアル建築がある。たまたまそうした建物が宿であって、その角部屋に宿泊するという幸運に恵まれてみたい。

今回画像で取り上げてみたこれらの建物は、礼拝施設であるナコーダー・マスジッドを除いて今の現役のオフィスビルであったり住宅であったりするため、中に入ることはできない。

ナコーダー・マスジッドは珍しい角地モスク。均整取れたプロポーションながらも騙し絵のように歪んだ造りが面白い。角地に立地することもあり、収益も兼ねてグラウンドフロア(日本式に言えば1階)を商業スペースとして貸し出すための部分、それとモスク内のミフラーブ(礼拝堂内の壁龕)がキブラの方向を向かなくてはならないため、礼拝堂施設部分が下部と捩れる形の大胆な設計。完成当初は世間を驚かせるとともに賛否両論あったはず。これもやはり込み合った場所で用地に制約がありながらも工夫を凝らしてデザインした傑作だ。

Nakhoda Masjid (Kolkata)

このマスジッドは内部に入ることが可能で、背丈の割にはやけに幅の狭い建物で天井の高さに比べてフロア部分は広くない。そして内部にも土地の広さや形状の制約からか、同様に捻じれがあるため、立ち眩みのようなものを感じたりする。面白い建築物である。

Nakhoda Masjid (Kolkata)

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