電話の「もしもし」、そして挨拶も「ハロー」でなく「ヴァンデー・マータラム」に

マハーラーシュトラ州政府は、同政府や関連団体で働く職員たちに「電話に出るときはハローではなく、ヴァンデー・マータラムと言う」、そして人と会うときも「Helloではなく、やはりヴァンデー・マータラムと言う」というお達しを出したのだとか。

ヴァンデー・マータラムというのは、「母なるインドに帰依します」とか、「母なるインド万歳」というような意味だが、やはり宗教性のあるフレーズなので、ムスリムやクリスマスチャンには相当抵抗感があるはず。

ヴァンデー・マータラムは、インドのNational Songでもある。インド国歌は「ジャナガナマナ」ではないか、と言う人もいるかと思うが、たしかにNational Anthemは間違いなく「ジャナガナマナ」なのだが、このNational Songは言ってみれば「国民歌」。19世紀後半にベンガルの高名な詩人が創った詩にタゴールが旋律をつけて、ヴァンデー・マータラムという曲が出来上がった。

 

それほど愛着のある歌とはいえ、「もしもし」や「こんにちは」がヴァンデー・マータラムというのは異常だ。シヴセーナー + BJPの連立デュアル右翼政権のマハーラーシュトラ州。

Not hello, say Vande Mataram on calls: Maharashtra govt directive to officials (THE INDIAN EXPRESS)

「電話の「もしもし」、そして挨拶も「ハロー」でなく「ヴァンデー・マータラム」に」への2件のフィードバック

  1. 映画「RRR」みて”ヴァンデー・マータラム”の意味を調べていてこちらにきました。
    ありがとうございました。

  2. 「RRR」はいかがでしたか?
    日本国内でいつでもインドの映画を楽しむことができるようになるといいですね。

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