あまりに突然のことで言葉もない。銀幕の女神のあまりに早過ぎる死。享年54歳。招待された結婚式に出席のため、家族でドバイ滞在中であった彼女だが、昨日2月24日、急性心不全で亡くなったとのこと。
80年代のヒンディー語映画の看板役者(ヒンディー語映画初出演は70年代半ばから。南インド映画での出演は子役時代含めて60年代末から)で、90年代前半まで数々のヒット作に出演。当時からのヒンディー語映画ファンにとっては、華麗な銀幕の記憶とシュリーデーヴィーの存在はオーバーラップする。
ダンスのシーンが多数挿入される時代の役者だったが、古典舞踊の素養を身に付けた女優としては、若干の例外を除けば、彼女とマードウリー・ディクシトあたりが最終世代ということになるのではないだろうか。また、ヒンディー語映画の人気女優としては珍しいタミルナードゥの出身。
共演する機会の多かったアニル・カプールの兄で映画プロデューサーのボニー・カプールと1996年に結婚後はテレビ等への出演はあったものの映画作品への出演からは身を引いていた。
そしてEngish Vingish(2012年公開)へ出演。若かりし頃とは異なる主婦役の演技で再び好評を得て、最近もサスペンス映画Mom(2017年公開)に出ていた。
名前どおり「女神様」というイメージがぴったりだったシュリーデーヴィーは、「現世で年齢を重ねつつも老い衰えてていくことが許されない女神」としての宿命を背負っていたのかもしれない・・・というような気がしてしまう。
ご冥福をお祈りいたします