食の大国インド、料理以外にもミターイーのミルキーで豊かな味わいの素晴らしさにはいつもながら敬服する。日本においてはバリエーションには乏しいものの、カレー屋さんの類はいろいろあるのに較べて、ミターイーについては、インド系の雑貨屋さんでわずかに置かれている程度で、出来もあまり良くなかったりするのが残念。
大手のチェーン店では、各種の美麗な菓子類が冷やして陳列されているが、ビカネールワーラーその他のこうした企業が日本に進出して店舗を開いた日には、大変なブームになるのではないか?と個人的に想像している。こうした店で提供されるミターイーは、都会の中産階級の人々を中心とする健康志向もあってか、ほどほどの甘さであったり、中にはノンシュガーのアイテムもあったりする。画像にある3点のうち、上部にあるのは「ノンシュガーのラース・マライ」である。
だが、個人営業の店でも独自で優れた逸品を提供する店もある。下の画像のイチゴの形をした「カージュー・セーブ」はオールドデリーで売られていた。その名のとおり、カシューナッツとリンゴがベースになっており、とてもフルーティーな味わいであった。店主の甘味類への飽くなき研究心とそれを支える顧客たちのスイーツへの愛着が、こうした珍品を世に送り出すこととなるのだ。