また政治関係も同様だ。アッサム等の北東州を訪れた際には、ULFA (United Liberation Front of Asom)やNNC(Naga National Council)をはじめとする各地の分離活動を行う組織にかかわる記事をいろいろ目にすることができて興味深いものがあった。北東州関係については、コールカーターあたりであっても、地理的に北東州に近いこともあり、そのあたりに関するニュースはその他の地域よりも格段に豊富だ。
政府により、報道に関する制約が厳格な国々以外に、現地のアンダーワールドな部分からの圧力により、メディア自身が事前に『自己検閲』をしてしまう国もある。たとえばメキシコのように政府と拮抗する勢力である麻薬カルテルによる報復への恐れから、これらの組織に関する分野は報じられないようになっているようだ。既存のメディアでは伝えられない『空白地帯』を一人の匿名の大学生(・・・ということになっている)によるBLOG DEL NARCOというブログが情報を流しているという状況は決して肯定できるものではないだろう。
中国の援助により1966年に着工し、20年後の1986年に全線開通したパーキスターン北部から中国新疆ウイグル自治区へと抜ける国道35号線、通称カラコルム・ハイウェイ(KKH)は、厳しい地理条件のところを通っているため、しばしば崖崩れや落石で不通となるが、今回はこれまでになく深刻である。中パの間の陸路交通手段の途絶以上に現地の多くの方々の人命や財産にかかわる大きなトラブルが発生しているからだ。
フンザ地区で今年1月に発生した大規模な崖崩れが発生。その際にふたつの村とそこに暮らしていた人々が犠牲となっているが、岩石や土砂がダムを形成し、川が堰き止められたことにより湖が出来上がってしまい、周辺地域の他の村落等が水没するなどの影響を及ぼしている。カラコルム・ハイウェイもこの部分で交通が途絶している。 Update: Pakistan’s Karakoram Highway Blocked by Major Landslide (Matador Trips)
現在、湖はコンスタントに成長しているおり、近々決壊することが予想されるなど、非常に危険な状態にあるそうだ。そういう事態となれば、大量の水が土砂とともに鉄砲水のように下流地域の村々を襲うことになるからだ。
パーキスターンで観光ガイドをされている方のブログ『フェイサル・シャーのパキスタン便り』でもその模様を取り上げており、「5月から雪解け水が増えるから6月から8月までフンザ河の流れがとても激しくなり・・・」とあるように、ますます拡大する湖を前に緊迫した状況がうかがえる。
今後の進展が気になるところである。
The water bomb (DAWN.COM)
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同空港は2本の滑走路を持ち、上に示した衛星写真でグレーがかって見える部分はアスファルトで出来た旧来からの第一滑走路、白っぽく見えるものは2006年から使用開始されているコンクリート舗装の第二滑走路だ。今回事故機が着陸したのは後者の滑走路である。
航空写真ではよくわからないが、空港のロケーションが台地にあり、滑走路の両端のすぐ外がスロープになっている。第一滑走路は長さ1600 mあまりしかなく、加えて高度差が7 mの『斜面状態』てあることから危険な空港として知られていたが、第二滑走路が完成することにより改善され、従来よりも大きな航空機の着陸が可能となっている。
それでも全長2450 m であり、ほぼ同規模と思われるカリカット空港の滑走路が2900 m 近くあることに比較してかなり見劣りし、悪天候というコンディションが加われば、かなり難易度の高い空港であるとされる。
つい先日、新しいターミナルビルの運用が開始されるにあたっての式典で、航空大臣が滑走路を延伸させる計画を発表したのは、航空当局はそのリスクを認識していたからだろう。
エアインディア・エクスプレス以外には、エアインディア、ジェットエアウェイズ、キングフィッシャーといった航空会社が就航している。国際線ルートを持つのはエアインディア・エクスプレスのみ。
先の述べたとおり、事故原因等については今後当局による分析を待たなくてはならない。しかし近年のインドの主要空港、とりわけローコストなキャリアが急伸して以降、許容量を越える乗客数を捌いている。高まる需要を背景に便数が伸びるが、空港を含めた航空施設という肝心のインフラ部分の整備は常に後手に回っているのが現状だ。
管制その他運行そのものにかかわる部分、航行の安全にかかわる部分についても、かなり厳しいものがあるであろうことは想像に難くない。
マンガロール空港はさほどスケジュールの過密な空港ではないのだが、カリカット、コーチン、トリバンドラムといった南インドのアラビア沿岸の空港は、国内線はもとより産油国方面へのフライト(多くの日本人にはあまり縁がないが)の需要が高い。
このたび事故で亡くなった方々のご冥福をお祈りいたしたい。 Mangalore: Air India aircraft overshoots runway, 159 dead (The Times of India)
※『彼方のインド3』は後日掲載します。