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カテゴリー: column

  • インドに注目

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     ニューズウィーク日本版では、今週から2週連続でインド特集が組まれる。現在発売中の11月23日号は「第1弾 ビジネス編」で、次週11月30日号は「第2弾 外交パワー編」となり、現在のインドの経済と政治の動向をカバーしようという意欲的なものである。

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  • 何が良いのか悪いのか

     昔、外からはあまり事情がよくわからなかった時代の中国からのニュースで、「天才××少年」などといったタイトルで紹介されるものがよくあった。それは暗算であったり、スポーツであったり、音楽の演奏であったりした。往時の共産圏では国内外へのプロパガンダという目的もあり、「国家は人民への目配り気配りを欠かさない」「共産主義とは創造的な個性を伸ばす体制だ」といった具合にアピールしたかったのだろうか。
     国外から眺めていても、特にスポーツの分野ではオリンピックその他の大きな大会で、東側の国々が体操や陸上競技など特定の種目において圧倒的な強さを発揮したりもした。まさに才能を秘めた児童たちを発掘し、幼いうちから国家による英才教育を施した結果だ。こうした才能の発掘と開花の目的は、個の育成ではないことはいうまでもないだろう。才能を見込まれながらも結実しなかった多くの者たちが、その後どうなったのか知りたいところでもある。 
     かつてのような東側ブロックなる世界は存在しないが、現在でもそうした体制の国々はいくつか残っているし、国威発揚のための天才発掘とその育成という「事業」が消え去ったわけでもない。

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  • チャンバルの盗賊の死

     昨年の今頃であったただろうか。伝説の大盗賊ヴィーラッパンが南インドで警察の治安部隊とのエンカウンターの結果、絶命したのは。
     そして今年は、かつてのプーラン・デーウィーと同じく、北インドのチャンバル渓谷を舞台に悪名を馳せたニルバイ・グルジャルが、STF(Special Task Force)との銃撃戦の末、死亡した。おとといの夕方のことである。
     しばしばメディアの取材に応じ、写真とともに記事が掲載されていたので、まるで絵に描いたような「悪漢」らしい不敵な面構えが脳裏に浮かぶ人も多いだろう。
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     200件を超える凶悪事件のお尋ね者。年齢は40代とも50歳を越えているともいわれていたニルバイは、幾度か結婚を繰り返しているが、いずれも妻となった女性たちとの家庭生活は長く続かなかった。その中には部下と駆け落ちした者あり、警察に逮捕されてそのまま生き別れになった者あり・・・。
     獲物を求めて野山をさまよう「狩人」には、世俗の家庭生活などもともと似合わなかったのかもしれない。

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  • 東京杉並に眠るボース

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     インドの知人から神奈川県(?)にカーリー寺院があり、インド人、特にベンガル人の参拝客が多いという話を聞いた。それはごく最近できたものではなく、昔からあるお寺なのだという。彼は日本に来て日が浅く地理に疎いため、どのあたりにあるのか要領を得ない。そしてどうやらまた聞きらしく、何か勘違いしているのかもしれない。
     だが仏教とともに日本に入ってきたインドの神様は少なくないので、カーリーの仏教名「大黒天女」を祀ったお寺あるいはそうしたお堂を持つ寺院があり、それが在日インド人善男善女を集めるようになっている、というのならばあり得ない話ではないので、機会を見つけて調べてみたいと思う。
     そんな彼に「インドと縁の深い仏教のお寺がある」と、インド独立の志士チャンドラ・ボースの遺灰が納められている蓮光寺のことを話した。

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  • 中東航空会社 ケララ州乗り入れ便が盛況

     インドは観光シーズンを迎え湾岸諸国の航空会社のケララ行きのフライトが盛況だという。これらの航空会社はそれぞれの本国をハブに欧州とインド双方への乗り継ぎが便利だ。
     しかもデリーやムンバイといった大都会への発着のみならず、伝統的にケララ州から中東方面に向かう出稼ぎの人々が多いためもあってか、同州に直接乗り入れる国際便が少なくないことも特徴だ。
     豊かな産油国から訪れる人々の数も無視できないのだろうが、やはり観光目的による訪問客のマジョリティはやはり旅行好きな欧州の人々だろう。これから季節は冬へと向かうが、寒い北ではなく暖かいトロピカルな南での休日を楽しむことができる。
     居住国から同じフライト直に(利用するキャリアの本拠地での乗り換えを含む)往復できるところでは、いきおい同郷の短期旅行者が多くなる。日本からケララへ入るにはどこかでワンクッション置かなくてはならないのとは対照的だ。
     我々にとってのプーケット、バリ、ティオマンといった東南アジアの島々のごとく、インド以西からやってくる観光客たちにとって、ケララ州の海岸は身近な保養地ということになるのかもしれない。
    Middle-East airlines gear up for busy days (MSN India)

  • アラビア海から大津波がやってくる?

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     いよいよ11月だが、ちょっと気になることがある。それは「今年11月にグジャラートとマハーラーシュトラ両州を津波が襲う」という、アーンドラ・プラデーシュ出身のインド系カナダ人「津波専門家」による発言だ。
     彼によれば、次の大津波はアラビア海で発生するだろうということだ。亜大陸では地殻変動による津波が60年周期で起きており、ひとたびそれが起きればグジャラートとマハーラーシュトラで大きな被害が出るだろうとのこと。
     その根拠とは何かといえば「1945年に起きたアラビア海の津波からちょうど60年目にあたる。昨年の津波との相関があると思われ、今年年末までには津波が起きるだろう」というなんだか説得力のないものであるが。ちなみにアラビア海における前々回の津波は1883年だったそうだ。
     そうした指摘におかげ(?)か昨年南インドを襲った津波の教訓か知らないが、行政当局は沿岸部での津波警報システムの構築やマングローヴの植樹といった対策の検討を進めている。なにはともあれ万一の場合に備えて準備をしておくのはいいことだ。
     下記リンク記事は今年9月のものだが、「津波の予言」が空振りに終わることを願いたい。
    Tunami could hit Gujarat-Mumbai coast in November (Hindustantimes)

  • カイバル峠の向こうが見えてくる

     インド周辺地域も実に魅力あふれるところが多い。現在の「国」の枠を超えた人々の活動とともに栄えてきた地域だ。重層的に連なる歴史や文化を人々は国境線を越えて共有しているといってよいだろう。
     有史以来、思想や言語、宗教や建築を含めて文化的にもインドとの間に濃いつながりがあったアフガニスタン。南アジアと中東、中央アジアと中国といった異なる文化圏が交差するところでもあり、まさに「文明の十字路」として豊かな伝統を持つ国。決して今のように外界から孤立した地域ではなかった。20数年間もの不幸で長きに渡る混乱を経て、再び「観光地」として世間の注目を取り戻しつつあるかのように見える。
     まさにこの機を待ちかまえていたかのように、今年9月末ついに日本語によるアフガニスタンの旅行案内書が刊行された。同書表紙には「本邦初!(世界でも珍しい)のガイドブックが登場」とある。
     カーブル、バーミヤン、マザリシャリフ、クンドゥズ、ヘラート、カンダハール、ジャララーバードといった世界的によく知られた街やその周辺部などが紹介されている。アフガニスタンの旅行情報そのものが他国に比較して極端に少ないこと、また初版ということもあり厚みはないのだが「ロンリープラネット」や一昔以上前の「地球の歩きかた」のように、一人旅向けの実用的なガイドブックに仕上がっている。

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  • 祝祭を前に

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     10月29日午後5時58分にパハールガンジで装身具店前の路上に駐車してあったスクーターが、午後6時5分にはサロージニーナガルではチャート(スナック)の露店が爆発した。それらに続きオクラーではDTCバス車内に置かれた不審な荷物に気づいた乗客に注意を促された車掌とドライバーが中身をあらためた結果、爆発物と確信して外に放り出した際に炸裂した。今回の一連の事件で非常に強力な爆薬RDXが使用されたとされる。
     市内各所のマーケット、そして鉄道駅やバスターミナルなどでは新たな事件の発生および不審者洗い出しの一環として、乗客の厳しい荷物検査などの警戒態勢が敷かれているが、首都デリーのみならず、ムンバイなどインドの他の大都市でも同様の措置が取られているという。 
     しかしディーワーリーの休暇のため人々が大移動する時期でもあるため「これだけの人ごみを限られた数の警官たちでどうやってチェックできるのか」「人の流れまではコントロールできない」と、その効果を疑問視する声も上がっている。
     現在までのところ死者55名、負傷者155名と伝えられているが、事件の詳細が明らかになるにつれて、この数字はさらに拡大するのかもしれない。負傷した人々は市内各地の病院に収容されているが、輸血用血液の不足のためメディアを通じて献血提供者を求めるアピールが続いている。
     公務でトリプラー訪問中であったマンモーハンスィン首相は、帰路コルカタに到着した時点で事件が発生し、現地に滞在する予定をキャンセルして急遽デリーに戻り対応に当たることになった。
     今年はディーワーリーとイスラーム教徒のラマダーンの断食明けの祭りがほぼ重なることになるが、これらの祝祭を前にしてこうした事件が起きてしまったことはとても残念である。事件関係者の身柄の確保や事件の真相の究明等が急がれるところであるが、この出来事が今後社会のありかたに甚大な影響を及ぼすであろうことからも、事態の推移を注意深く見守っていきたいものである。
    Serial blasts rock Delhi; scores killed (Hindistan Times)

  • 嵐の予感

     本日デリー市内各地(パハールガンジ、サロージニーナガル、オークラー)で連続爆破事件があり、死傷者が出ているようだ。チャンドニーチョウクでは未遂に終わり、爆弾処理班により不発化されたと伝えられている。
     死傷者が出ているようだが、経緯や事件背景等を含めた詳細がメディアを通じて明らかになるまで、もう少し時間がかかると思われる。7月に起きたロンドンでの連続テロ事件を含めて、もはや「定番」となった「同時多発」型であることも気になるところだ。
     これを書いている時点では犯行声明は出ておらず、イスラーム過激派の犯行あるいは90年代初頭以降沈静化しているパンジャーブの分離主義テログループによるものである可能性等々、様々な憶測が飛び交っているようだ。
     いずれにしても国内的にはコミュナルな摩擦が一気に噴出する可能性があるだろうし、先の総選挙以来後退気味の右派勢力がここにきて一転攻勢に出る追い風にもなろう。対外的にはここしばらく良好な印パ関係についても大いに懸念されるところである。
     この先インドでひどい「嵐」が吹き荒れることがないことを願うが、どうやらタダで済まないような気がしてならない。
    DELHI SERIAL BLASTS
    Several feared killed as serial blasts rock Delhi’s markets

  • 備えあれば・・・

     10月8日にパキスタン北部およびインドのカシミール地方の一部に大きな被害をおよぼした大地震。当然のことながら建物のありかたについて反省する声もある。
     インドの一部マスコミでは、日本の建物の多くが耐震・免震構造になっているかのように書かれているものも見かけたが、やはりインドひいては南アジア全域に共通する家屋や商業ビルその他の建築方法についての疑問が提示されているようで、インディアトゥデイ誌10月26日号にもそうした記事が掲載されており、「家屋が崩れるメカニズム」についてイラスト入りで解説してあった。簡単にいえば地震の大きな揺れのため、壁が外側へと引っ張られて倒れこむとともに、天井が落ち込んで崩壊するということだ。

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  • GR-DIGITAL

     なんだかインドらしくない内容で恐縮だが、先日この新しいカメラについて書いてみたので、実物を手にしてみて感じたことについても触れておくべきだと思った。
     すでに購入したが、感想は◎である。デザインも手に取ってみたときの質感も悪くないと思う。小さなボディの中にさまざまなメカがギッシリ詰まっている感じがしてなかなか好感が持てる。
    ・・・とはいえ、カメラなんて写真を撮るための道具なので、見てくれはさほど重要ではない。実際に使用してみた印象はどうかといえば、これがまた良好なのである。

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  • インドで持ち歩きたいGR-D

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     以前「インドでこんなカメラが欲しい」と題して取り上げたリコーのデジタルカメラGR-D。いよいよ10月21日(金)に発売である。
     新しいカメラが発売されるだけで、また何を騒いでいるのかと思われるかもしれないが、これは「インドを撮るのにちょうどいい」と思われるからだ。
     写真を撮るのは好きだが、旅先でボディやレンズその他重い機材を持ち歩くのは嫌いだ。道具に振り回されるのも癪である。出かける目的が撮影そのもの、という人はそれで幸せかもしれない。私は五感でいろいろ感じる機会や気分が削がれてしまうのはご免だ。荷物が重くなる分、旅をするのが辛くなる。そのくせいい写真を撮りたい、扱いが楽しいカメラがいいけど非現実的な価格では困る、などといった欲求は尽きることがない。
     旅先以外の日常でもそうだ。特にこれといった用もないのに、重たい一眼レフをカバンに放り込んで歩くような体力も気力も持ち合わせていない。かといってただの「押すだけカメラ」では退屈極まりない。こうした身勝手な要求にうまく折り合いをつけてくれるカメラはそう無いものなのだ。
     GRシリーズのポイントは画質重視の単焦点レンズであること、高性能ながらも手のひらに収まるほど小ぶりであることだ。写りが抜群に良く、いつでもどこでも持ち歩けて、必要とあればすぐに取り出してシャッターを切ることができる。大きなカメラと違って被写体が人間でも相手を圧迫することもない。撮るほうも撮られるほうにもまったく負担にならないカメラである。そのデジタル版なのだから大いに期待したい。

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