広がる航空路 狭くなる世界 1 またまた新航空会社就航!

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 先日は今月9日に就航したキングフィッシャー・エアラインを取り上げてみたが、インドの空のダイヤは今後さらに密になってくる。
 新興航空会社ロイヤル・エアウェイズの「スパイス・ジェット」が5月23日(月)から就航する。同社は最低料金99ルピーという驚くべきキャンぺーン価格とともにインド国内線の格安市場に参入するのである。
 エア・デカン同様、主に鉄道のAC?とAC?クラスの利用客を取り込もうというのが同社の戦略だが、チケットの価格は「離陸まで変動し続ける」というから実にフットワークが軽い。つまり同じフライトでも予約時の空席状況によって違ってくるので実際に購入するまで自分が払う正確な金額はわからないのだ。
 オフシーズンでガラ空きと思われるフライトのチケットを思い切り早めに予約したり、当日空港で出発直前に買ったりすると底値で飛ぶことができるのだろうか。
 
 平均して従来の国内線他社の4割から5割安、鉄道(AC?クラス)よりも一割高いレベルだというので割安感は大きい。今年度初めより国内航空各社は航空燃料価格の上昇にともない12%程度の運賃値上げを打ち出していることもあり、この時期同社の割安感がますます際立つ。
 もちろんこの運賃を実現するために相当なコスト削減が図られており、ミネラルウォーターを頼むには50ルピー払わなくてはないなど、無料の機内サービスの類は大胆に省略されているらしい。
 189席のボーイング747を使用して、5月23日からアーメダーバード、デリー、ムンバイ、ゴアの4地点を結ぶ。6月13日からは目的地にバンガロールとプーネを加え当面は国内6地点に乗り入れる予定だ。以降、グジャラート州都をハブに新たなルートが順次開設されることだろう。
 この「スパイス・ジェット」を運行するロイヤル・エアウェイズを所有するのは米国に本社を置くロイヤル・ホールディングス社。インドで国内線航空事業を指揮するCEOのマーク・ウィンダース氏は過去35年以上にわたって主に北米の航空各社で活躍してきた辣腕経営者だ。インド西部からネットワーク展開する外資系航空会社は、今後目が離せない存在になるだろう。
<続く>
Spice Jet to launch flights in India by May-end (Hindustan Times)

キングフィッシャー・エアラインス就航

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 今年3月にライバルのSHAW WALLACE社の買収に成功し、世界第二位の酒造会社に躍り出た UB (United Breweries)グループはビールの「キングフィッシャー」でおなじみだが、同グループによるその名も「キングフィッシャー・エアラインス」が本日より就航した。
 使用される機材は、乗客定員174名のエアバスA320。国内線ではインド初とされるサービスとして、座席ごとの液晶スクリーンで10チャンネルのオーディオと5チャンネルのビデオを鑑賞できるとのことで、新規参入ながらも格安路線を歩むものではないようだ。
 同社のサイトをクリックしてみると、インド人モデルたちの水着画像がダウンロードできるようになっている。これまでのインドの航空会社とはかなり異なったカラーを持つ会社らしい。
 当初はバンガロール・ムンバイ間を結ぶのみだが、6月からはバンガロール・デリー便もスタートする。同社は今年12月までに11機の航空機を取得し、年明けからは毎月1機ずつ追加して2年以内に合計33機を備えることを計画しているとされる。今後ネットワークの急速な進展がみられるはずだ。
 インド国内線各社の競争に拍車がかかることはもちろんのこと、同社を保有するUBグループの本拠地が置かれているバンガロール空港が国内便のトラフィックのハブとしての地位がさらに高まるだろう。もちろん現状のままでは同空港のキャパシティ不足が更に深刻化するのは間違いないのだが。
 民間会社による航空業界への新規参入は今後も予定されているようだ。今のインドで航空機による移動を選択できる人たちがいかに増えているかを示すとともに、順調に成長を続けるインド経済の元気なありさまを象徴しているようである。
Kingfisher Airlines launched (Mid Day)

外国へ行こう、安く!!

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 大衆化が進むインドの空の旅(本当の庶民が飛行機に乗るようになったわけではないが)だが、この流れはついに国際線にも及んできている。
 かたや「自由化」の波、かたや日増しに拡大する需要にこたえるため、政府系企業であるエア・インディアとインディアン・エアラインス両社による独占体制はいよいよ終わりだ。
 4月29日、新会社「エア・インディア・エクスプレス」によるガルフ方面へのフライトが就航予定。インドからの航空路は東方向よりも西方面、とくに湾岸諸国との間のネットワークがより緊密で、中東産油国との関係の深い縁を感じさせてくれる。近いうちに東南アジア方面へのサービスも始める予定だという。運賃は既存の便より3割ほど安いのだとか。
 エア・インディア・エクスプレスは、その名の示すとおりエア・インディアの子会社だが、今後ガルフや東南アジアといった近隣国への路線には、ジェットエアウェイズやエア・サハラといった90年代に発足した民間の航空会社も参入していく方向だ。前者については欧州やアメリカ路線への進出を控えており、インド発の国際線も今後は自国キャリア同士での大競争時代を迎えることになるのだろうか。
 チェンナイからカリカットへ行きのインディアン・エアラインスのフライトを利用したが、空港では国際線ターミナルから出発だと告げられた。この飛行機の最終目的地はオマーンの首都マスカットなのである。他の多くの国内線と同様、エアバスA320の小さな機体。中央の廊下をはさんで左右に三座ずつならんでいるものである。同社の国際線はあまり利用したことがないのだが、タイムテーブルを見てわかるとおり、現在までは湾岸諸国行きのフライトを含めた国際線の多くはこのエアバスA320が使われている。
 空の旅の大衆化により需要が大幅に拡大している昨今、これからは使用される機材の大型化も進んでいくのではないだろうか。インド各地で既存の空港の拡張が行われ、新たに国際空港化されるところもいくつか出てきているし、すでに空港のキャパシティが限界にきているバンガロールのように、新空港建設が急務とされているところもある。
 インド空の旅事情は、今後数年間で大きく様変わりすることだろう。
Air-India Express to expand network in India, abroad

AIR DECCANで飛ぼう!

AIR DECCAN
 バンガロール・シティ駅からプリペイドのオートリクシャーに乗った。チケットには「エア・デカン」の広告が掲載されており、裏返してみるとルートごとの料金が掲載されていた。
 「エア・デカン」はバンガロールを中心に展開する格安航空会社。まだ新しくて小さな会社ゆえ、飛行ルートは限られているものの、料金は他社フライトよりも格安、ほぼ半額から六割程度。鉄道のエアコン一等クラスと比較しても、充分競合できるリーズナブルな運賃である。
 ほんとにそんなに安く飛べるのか…?と同社のウェブサイトにアクセスしてみると、「INTERNET FARES Starting from Rs.500 (+Rs.200 PSF)」という刺激的な見出しとともに、各フライトの驚くべき低価格運賃が並べられていて、思わず目を疑った。


MUMBAI→AHMEDABAD/VADODARA/BHAVNAGAR/KOLHAPUR
……Rs.700
BANGALORE→GOA/COIMBATORE/HUBLI/MANGALORE/HYDERABAD/BELGAUM
……Rs.700
GOA→MUMBAI/BANGALORE
……Rs.700
CHENNAI→BANGALORE/COIMBATORE/MADURAI/HYDERABAD
……Rs. 700
HYDERABAD→TIRUPATI/VIJAYWADA/VIZAG
……Rs. 700
BELGAUM→HUBLI/KOLHAPUR→BELGAUM
……Rs. 960
KATRA→VAISHNODEVI
……Rs. 2000


 これは本当に飛行機の料金か!?と目をこすったが、よく見ると事前予約が早ければ早いほど「早割」が効いて安くなり、その最低料金が上記にある「MumbaiーAhmedabad Rs.700」となるとのこと。

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エアインディア 格安市場に参入

ガルフトラベラーサウスウェスト航空など、コスト削減を徹底し、低価格運賃を提供する新しい航空会社が各地で注目を集める中、エアインディアも2005年から子会社(社名未定)を設立。湾岸諸国と東南アジア方面への格安フライト運行開始を発表した。従来より25%ほど安くなる見込みだ。
デリーとムンバイから出発するということで、国際線との乗り継ぎも良いことだろう。これで「ガルフの国へインド経由でお安く」という時代がやってくるのか。ちかごろ石油だけではなく観光にも力を入れつつあるこの地域。これを契機にアラビア観光ブームが日本にも訪れるのではないか、と予感。

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