バンガロール・シティ駅からプリペイドのオートリクシャーに乗った。チケットには「エア・デカン」の広告が掲載されており、裏返してみるとルートごとの料金が掲載されていた。
「エア・デカン」はバンガロールを中心に展開する格安航空会社。まだ新しくて小さな会社ゆえ、飛行ルートは限られているものの、料金は他社フライトよりも格安、ほぼ半額から六割程度。鉄道のエアコン一等クラスと比較しても、充分競合できるリーズナブルな運賃である。
ほんとにそんなに安く飛べるのか…?と同社のウェブサイトにアクセスしてみると、「INTERNET FARES Starting from Rs.500 (+Rs.200 PSF)」という刺激的な見出しとともに、各フライトの驚くべき低価格運賃が並べられていて、思わず目を疑った。
MUMBAI→AHMEDABAD/VADODARA/BHAVNAGAR/KOLHAPUR
……Rs.700
BANGALORE→GOA/COIMBATORE/HUBLI/MANGALORE/HYDERABAD/BELGAUM
……Rs.700
GOA→MUMBAI/BANGALORE
……Rs.700
CHENNAI→BANGALORE/COIMBATORE/MADURAI/HYDERABAD
……Rs. 700
HYDERABAD→TIRUPATI/VIJAYWADA/VIZAG
……Rs. 700
BELGAUM→HUBLI/KOLHAPUR→BELGAUM
……Rs. 960
KATRA→VAISHNODEVI
……Rs. 2000
これは本当に飛行機の料金か!?と目をこすったが、よく見ると事前予約が早ければ早いほど「早割」が効いて安くなり、その最低料金が上記にある「MumbaiーAhmedabad Rs.700」となるとのこと。
預け荷物の重量は15Kgまで、スナックや飲み物などは希望者のみ対象の有料サービス、紙のチケットを必要としない予約システムなどなど、徹底したコスト減志向が感じられる。
このエア・デカン社のおかげで、国内線各社が熾烈な価格競争時代に突入するのかどうかはわからないが、インドでも「空の旅」が、大衆化への大きな一歩を踏み出しつつあることは間違いない。
国内線フライトの低価格化が進むことになると、やがては一般急行列車のACクラスやラージダーニー、シャターブディーといった特別急行の運賃と競合するようにもなるだろう。
飛行機と違い国鉄のルートは全国各地をきめ細かにフォローしているとはいえ、アッパークラスの乗客たちといえば、主に大都市間を移動する人たち。仕事その他の用事で利用する乗客たちは、わざわざ時間のかかる鉄道に好き好んで乗っているわけではない。国鉄にとっても、十分脅威を与える存在に成り得るわけだ。
長期的な視野で眺めてみれば、エア・デカン社の格安運賃がインドの長距離交通機関の質の向上に与える波及効果は相当大きなものではないだろうか。今後の進展が楽しみである。
春のインド旅行のバンガロール/ゴアでair air deccanに乗りました。
ちょっとしたトラブルで急遽空港で、搭乗時間ギリギリに発券してもらっての利用でした。発券も10分ぐらいでインドらしからぬスピード。
飛行機の大きさもjet airwaysを使った時と同じだったし、席は自由席で好きな所へ座れて、スチュワーデスさんも1人だけどすっごく美人だった!
半額でしかも快適、air deccanかなり良いですよ!!
everybody can fly!!
私は一週間ほど前にBLR–GOAを往復に使ったのですが、帰りはメカトラブルで16:15発が遅れて20:30に…
インドのほかの航空会社はわかりませんが、振り替え便がないのはきついし不安ですね。
あとはエアコンはあんまり効いてないです。
まぁ値段が安いから仕方ないですね。
まさに大衆化路線(?)といった具合なのでしょうか。
ただ安かろう悪かろうではなく、安全面には対する配慮も万全であることを願います。