「革命家」は二人乗り?

 かつて自転車をこいでいた人たちがバイクにまたがり、スクーターに乗っていた人たちがクルマに乗るようになったかのように見える昨今のインド。それでもまだまだ家族総出(?)で一台のバジャージにまたがる風景は健在。
 そんな大切な「人々の足」としてのバイクやスクーターの存在は隣国ネパールでも同様だが、首都カトマンズでは異変が起きている。治安上の理由から二人乗りが禁止されたのである。猛スピードでバイクを駆る運転者、その後方に乗る男が銃を乱射というシーンはボリウッドのアクション映画でしばしば目にするが、ネパールの街ではマオイストたちにより、実際にこうした攻撃が行なわれているのだそうだ。
街で再び人々が二人乗り(あるいは三人乗り、四人乗り・・・)できるようになったころ、この小さな山国に平和が再び訪れている、ということになるのだろうか。
 暴力を肯定するつもりはないが、こういう勢力が存在することについては、その社会の抱える深刻な問題があることも事実で、「造反有理」という面も否定できるわけではない。  
 もちろん「革命無罪」とは到底思えないのだが。
Pillion ride ban in Kathmandu (BBC South Asia)

「「革命家」は二人乗り?」への2件のフィードバック

  1. ogataさんへ、なますて!
    カトマンズからです。記事に取りあげられました「二人乗り禁止令」ですが、7/11ネパール政府により【政府からのお願いにトーンダウン】され、実質的には頓挫しています。
    http://www.kantipuronline.com/kolnews.php?&nid=45397
    http://blog.livedoor.jp/upreti/archives/27749721.html
    それにしても、かつての平和なネパールを取り戻すためには、どうすればよいのでしょう?2.1体制以降、治安維持が強化されたカトマンズは平和.....というか、とても静かです。そして、カトマンズの外で本当に何が起こっているのか?ニュースが届きにくい状態が続いています。

  2. ネパール現地からの書き込みありがとうございます。
    おかげで「ホッ」と胸をなでおろしている人たちも多いのでしょうね。なんとか市民の声が届いた、といったところなのでしょうか?国中の人々が再び平和を享受できる日が早くやってくるといいのですが。

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