ゴーンダル1

朝8時ごろ、ラージコートのバススタンドにから乗車する。本日の訪問先はここから頻繁にバスが通じているところなので楽だ。1時間もせずにゴーンダルに到着、スワーミー・ナーラーヤン寺院の前で下車した。

ずいぶん新しくてキレイでお金がかかっていると思いきや、デリーやアーメダーバードのアクシャルダム寺院で知られる天下のBAPS (Bochasanwasi Shri Akshar Purushottam Swaminarayan Sanstha)の寺院であった。

具体的にどうやって大口の集金をしているのか知らないが、詳細は知らないがインドでも宗教法人への寄付は税制上の優遇措置がなされているはずとはいえ、宗教団体がやたらと多くてライバルがとの競争も盛んな中、しかも人々の収入がほぼおしなべて低い中、確実にサクセスを重ねてどんどん立派なお寺を建てていくには、大変優秀な凄腕の敬遠手腕を持つマネジメントが必要なはずだ。そうでなければ、場末の小さなお寺で終わってしまうからだ。もっともそういうケースのほうがはるかに多いのだが。

寺院内を見学してから鉄道駅に向かう途中、ロワーミドルクラスくらいの住宅地が続いている。道はきれいにしているし、家々も豪華ではなくどちらかといえば簡素ではあるものの、規模はそれなりで清潔そうにしている。多くの家に屋号が付いている。たいていはマートリ・クリパーとかシュリーラーム・クリパーとかいう名前。こうした屋号がつけられているのは、ここに限ったことではなく、西ベンガルでも盛んだし、インドで広くそういうものはある。しかしながら、ここのようにどこの家もがそうしたタイトルを付けている家並みというのはあまり記憶がない。

すぐに鉄道駅に付いた。小さな駅だが、それでもプラットフォームがとても長く、駅舎も日本のそれに比べるとずいぶんと立派なのがインドの鉄道駅である。一日にそうたくさんの停車する列車はないし、貨物列車もそんなに多いようではないにもかかわらず。現在のように道路交通網が発達してくると、こうしたローカル線の存在意義はかなり薄れているかもしれない。とりあえずここに来てみた理由は、ラージコートへの帰りは鉄道にしたいと考えているので、発車時刻を確認しておきたかったからだ。16時16分出発の各駅停車があるので、それを利用することにした。

ゴーンダル駅時刻表

その後、歩いてリバーサイド・パレスに行く。ここはホテルにもなっているそうだが、今はちょっとした改修中であるとのことで、入ることはできなかった。今も王家の所有だという。

リバーサイド・パレス

その隣にある非常に見事なコロニアル建築の巨大な学校は、藩王国時代に開かれたもの。若い頃にイギリスに留学した藩王が、ロンドンのテムズ河沿いのある学校を模して建てさせたとのこと。

〈続く〉

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