査証申請・引渡し業務の民営化

11月15日(木)から東京のインド大使館におけるインドヴィザの申請は、大使館認定業者のジャパン・オーバーシーズ・コーポレーションが請け負うことになり、同社によるインド査証申請センターにて、問い合わせ、申請書の受理、パスポートの引渡しが行なわれることになった。外交および公用パスポート所持者を除き、以降はインド大使館でのヴィザ申請受付はしないとのことなのでお間違いなく。インド国籍者への領事業務は従来どおり大使館で行なわれるとのことである。
この結果、申請受付時間が従来にくらべて大幅に広がり、午前9時から正午までと午後1時半から午後4時まで(前者は同日午後5時半以降受け取り、後者は次の大使館稼動日の午後5時半以降の受け取りとなる)となる。また土曜日の午前9時から正午まで、申請のみ可能となっている。同社のウェブサイトには、各種査証に関するFAQが設けられており、必要に応じて参照できるようになっている。日本の日曜・祝日以外に年3日の休業日がある。
しかしながら現在のところ、同センターのウェブサイト上にあるContact Usにある電話番号にかけると、インド大使館に転送されるようになっているのは気にかかる。ごくまれに受付担当者に連絡したいこともあるかもしれないし、ヴィザ申請提出そのもの以外にも何か関係する要件で、査証センターに直接問い合わせしたいこともあるかもしれない。書類を受け付ける窓口に直接電話できないのはどうかと思う。
査証センターを運営するジャパン・オーバーシーズ・コーポレーションのホームページ?にアクセスしてみると、少なくとも今日現在、これといったコンテンツがない。まだ未完成なのだろうか、これではもともと何をしている会社か見当もつかない。まずは業務のアウトソーシングありき、と見切り発車してしまったかのような印象を受ける。
ただいまインド大使館は、九段の施設老朽化のため改修工事中。そのため現在一時的に麹町に移転している。この業務委託はその関係での暫定的な措置かと思いきや、そうではなく今後ずっとこの形でいく予定とのこと。つまり査証申請受付と引渡し業務が民営化されたわけである。
査証の免除等については、相互互恵が原則だが、相手国が自国民に査証取得を課してしても、観光目的などの訪問者の誘致、業務の簡素化などを目的として、訪問者数が多く滞在にあたり特に問題が生じていない『お得意先』国民に対しては、短期滞在については査証なしでの入国を認めているケースも往々にしてある。たとえば日本人の対するタイ、オーストラリア人に対する日本の措置などがそうだ。インドが日本人に対して入国の条件を簡素化する日はいつか来るのだろうか?

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2007年11月15日(木)以降のインド査証申請先
〒112-0012東京都文京区大塚3-5-4, 茗荷谷ハイツビル1階
ジャパン・オーバーシーズ・コーポレーション
インド査証申請センター
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