チャウンター・ビーチ2

ビーチ到着は午後1時。疲れて横になりたかったが、とりあえず昼食を取る。よく冷えたビールを飲み干して、ホッと一息。

ボリューム感たっぷり!
ビールをグイッと飲み干すと生き返った気分
さきほどまで足元にジャレついていたネコが、気が付くと寝ていた。癒されます。

ビーチに出てみると、どこまでも広がるベンガル湾の大海原に解放感!貸自転車屋があったので、ビーチの端から端まで走ってみることにした。想像していたよりも海岸で商う人々の数は多く、砂浜の裏には宿やレストランが散在しているが、まだまだのどかな雰囲気だ。訪れている人々の多くはミャンマーの人たち。ヤンゴンからハネムーンでやってきたという幸せそうな新婚カップルにも出会った。

ベンガル湾を望む
ミャンマーを代表するビーチのひとつとはいえ、まだ混雑している感じはない。

砂浜の南端には、泳いでも渡れそうなほど近いところに島がある。うっそうと茂る深い森になっているが、ここもやがてはリゾートとして開発されてしまうのではないかと思う。このあたりは漁村だが、島に渡るボートを貸していたり、ここからモーターボートで観光客を案内したりする者もいる。

漁村
几帳面に並べてある

彼らは漁民なのか、それとも外から来た人たちなのか傍目にはよくわからないが、漁村から浜に出入りしていること、海によく慣れているらしい様子からも、漁村の住民であると考えるのが妥当だろう。浜では魚を干しているが、ここうした風景もやがては過去のものとなってしまうかもしれない。当分の間、半分は漁業、半分は観光で収入を得るという具合になるのかもしれない。

目下、経済面でブームになっているミャンマーだけに、このビーチも今後はメジャーな観光地として、ますますいろんなものが出来てくることだろう。それについて余所者である私がとやかく言う筋合いではないし、地元の人々にとっても収入を得る機会が増えることは悪いことではないし、観光をテコに地域社会の振興を図るのは当然のことだ。

だが都市部から大資本がここにやってきて観光開発するとなるとどうだろうか。漁村がそのまま存続すると思えない。ある人はお客の案内や世話を請け負ったり、スタッフとして雇用されたり、またある者は他所に働きに出るといった具合になるのかもしれない。全国各地から投資機会や就労先を求めて、様々な人々がやってきて、それまでここに暮らしていた住民たちとすっかり入れ替わってしまうという現象は、他国でもよくあることだ。

地域社会と隔絶したコスモポリタンかつ無秩序な空間が出来上がることとなり、観光公害と呼ばれる様々な社会問題が出現してくることにもつながる。あと5年、10年してから再訪してみる機会があれば、まったく別のところになってしまっているのかもしれない。

午後の陽射しが眩しい

<続く>

 

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