団塊パイロット、インド進出?

 日本ではいよいよ来年度あたりから団塊の世代の人々が定年を迎える退職ブームが訪れる。日本の航空業界もその例にもれず熟練操縦士たちが大勢辞めていくことになる。そんなわけでパイロット不足は何も格安航空会社がフライトを伸ばすインドその他の国々に限ったことではないらしい。
 このほど全日空が中心となり、同社から退職するパイロットと米国航空業界などでリストラされた元パイロットたちを集めた操縦士派遣会社が設立された。これで航空会社には機体を操ることのできる人材を補充し、かつ個々の有資格者の雇用をつなぐことができるという、企業と操縦士の双方にとって『渡りに船』の状況を創出したことになる。
 でもよくよく考えてみれば航空会社にとっては人件費の削減への期待が高まり、それとは裏腹に現役パイロットたちにとっては雇用条件が大幅に切り下げられることへのおそれにつながる。実はこうした状況は多くの勤め人たちにとっては対岸の火事ではないのだ。まったく違う業界にあってもこうした風潮は回りまわって自分たちの身にも降りかかりかねない問題なのでちょっと気になるところであろう。
 それはともかく格安航空会社の台頭などにより需要が逼迫している国々への派遣も計画しているとのことだ。インドの航空機に乗り込む日本人操縦士を見かけたり、日本人機長が機内アナウンスで挨拶をしているのを耳にしたりなんて日は近いのかもしれない。
「パイロット派遣します」 全日空など新会社設立へ (asahi.com)

「団塊パイロット、インド進出?」への7件のフィードバック

  1. インドはパイロット不足とか。
    最近、ネパール人パイロットが高給を提示され、インドに引き抜かれるケースが増えています。ネパールの国内線では、天気が良くて機体整備もOKで乗客もいるのに、パイロット不足で今日は飛ばせません....なんて事態も起こり始めています。
    いやはや。

  2. パイロットの引き抜きに対応するためにCAANもいろいろ対策を講じてることが書かれた記事をネパールのメディアで目にした記憶があります。
    こうしたところにもパイロット派遣会社のサービスの需要があるのでしょう。南アジアの空の事情も今後ずいぶん変わっていくようで・・・。

  3. 私は、最近のインド人パイロット訓練生を、米国で3カ月間ほど双発機で訓練しましたが、彼らは、操縦技量では、実に、資質が悪いですね。良いのは、無線交信だけです。多くが、成金の親達が、お金に糸目を付けず、何でも金で解決する癖が付いており、その子供までそれが浸透しているから、我々、操縦教員まで賄賂で何とかしようとしていました。実際、一人のNAKAMURAという日本人操縦教員は、1600ドルの賄賂を迫って、受け取ったことを某・インド人訓練生の自供で聞き、それで、私は嫌に成って、辞めました。NAKAMURAは、直ぐに、解雇に成ったそうですが、まさか、日本人が、賄賂を請求するとは考えなかった。そういうインド人訓練生の多くが、親のコネだけを頼りに、今では、一人前の副操縦士にまで成っているから、日本人の老練機長が、派遣されても、恐ろしくて、一緒に、とても乗れる筈が無い。副操縦士と喧嘩するか、日々、怯えて、命辛々、直に、帰国するでしょう。

  4. インド料理店を経営しているのですが、しり合いのコックからの紹介でインドからコックを招聘したところ、全く料理ができず問い詰めたところ、もとはパイロットの養成学校に行っていたが、結局落ちこぼれてなれず、借金だけが残り、その返済のために、コックとして働こうとしていたそうです。英語も満足にできず、UPの田舎からデリーに出てきてパイロットになれるはずもないのに・・・うちの店からは追放しましたが、まだ東京のどこかでコックとして働いているそうですよ!! その件があってから、インドの飛行機には絶対乗りません。
    何かあんな人がもしパイロットになっているとしたら・・・と思うと、怖くて。

  5. 粗製乱造・・・といった具合なのでしょうか、あるいはエリートの職業も大衆化してきたということになるのでしょうか。インドに限らず各地で『問題パイロット』の話には事欠かないようです。こと命にかかわることだけに、いい加減なことでは困りますね。

  6. 日本人には似たような人がよくいますよ。
    英語ができる(TOEIC点数は高点)いいながら、まったく英語をしゃべることもできないし、出した簡単な文章も分からない人たちね。
    確かに外国にパイロット訓練などに行くインド人がいます。お金の力だね。インドの国内は試験は厳しいし、いくらコネがあっても基礎が成り立っていないと、試験をパースしなければ入れないので皆海外へ行って免許をとろうとしますね。
    私がよく乗る飛行機のパイロットは50代?の白人の男性でした。インドはパイロット不足で悩んでいるらしいですよ。
    日本人は賄賂取らないと思い込みと思います。一般のポストについている人は取らない人が多いかも知れませんが、、。裏で交渉している人は結構いると感じました。
    Geeta Thakur様
    インドのパイロットはちゃんと訓練受けているひとを雇っているのでご安心して乗ってください。

  7. やはり、以前に、予想した通りに、インド人パイロットの免許取得の詐欺性は発覚して、政府航空局が1万人のパイロットを対象に違法資格取得の調査が始まり、スパイス航空という名のインドの新規航空会社で、こうした詐欺的手法で免許を取得した定期航空会社のパイロットが、先日、逮捕された様です。米国での訓練中に、プロペラを壊し、前車輪を破損させたそうですが、父親が、インド国航空局の幹部でしたから、コネで入社し、発覚が遅れたのでしょう。マダマダ、今後も、多くの逮捕者が出る様子です。以下のサイトでも、インドの調査状況が見れるそうです。

     Source: http://timesofindia.indiatimes.com

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