カレーなる梅雨の中休み

bangladesh festival
バングラデシュフェスティバル2008に行ってきた。6月中旬の屋外イベントともなると、まずは天気がどうなのか?と気になるところだが、東京の雨季は小休止でカンカン照りの本日。第一回目の開催とのことで、かなり空いているのだろうか、でもこの天気ならば多少込み合っているかも?と思いつつ、会場に入ってみると、拍子抜けするほどの広い空間が広がっている。
なんだかけっこう店が出ている割には人出が少ない。もし雨でも降っていたならば、ガラガラに空いていたのではないだろうか。そもそもこういうイベントが行なわれていることも世間であまり知られていないようだ。新規立ち上げのイベントを宣伝するということは、なかなかむずかしいことと思うが、『果たして来年はあるのだろうか?』と気になるほどだ。それでも昼下がりからさらに夕方近くなるころには、おそらくこのあたりを散歩していてたまたまこのイベントが開かれていることに気づいたらしい人々が次第に集まってきたようではある。
しかしこれとは反対に、イベントがあまり盛況すぎるのも、そこに集う人々にとってはちょっと考えものではある。たとえその会場で『昼ごろ会おう』なんて待ち合わせしていても、携帯電話を家置き忘れたり、たまたまバッテリーが切れてしまったりするとうまく会えなかったりということもあるだろうし、出店で食事を買うにも長い行列、座るところもなく立ちっぱなしで話していて疲れてしまったりと、人ごみのワサワサした雰囲気と合わせて、あまりリラックスできる感じではないからだ。
主催者側が用意したいくばくかの座席がすっかり埋まってしまうことはなく、待つことなく席を占めることができるし、音楽の演奏などがなされているステージ前も好きなところに座れるし、とかくスペースがふんだんにあるのは快適だった。もちろん『これくらいがちょうどいい』なんて言い切ってしまうと、主催あるいは出店している方々からは『冗談じゃない』と怒られてしまうだろうが。
食べ物の露店は、他のこうしたイベントでもおなじみのレストランからやってきているものが多いようだ。オーナーがベンガル人だったり、ベンガル料理の店ということになっているところだったりするのだが、やはりテントの露店でできる品目には限りがあること、日本で南アジアの料理として期待されるもの、好まれている品に特化しており、ベンガル料理らしいアイテムはほとんど見当たらないようだ。お客の間でのベンガル料理への認知度と売り上げとの狭間で、当事者たちはいろいろ思うところはあるのではないだろうか。
会場の隅のほうでは、このイベントの正式な出店者とは思えない民芸品その他の業者たちの姿あり、普段公園内で飲み物を扱っている業者がイベントスペースにはみ出して(?)営業していたりと、かなりユルい感じの会場。主催者の姿がよく見えず、特に押し付けがましいところもなく、統制もほとんどないようで、あたかも『たまたまこういう露店が集まりました』といった感じの伸び伸びとした空気が心地よかった。
明日15日はこのイベント二日目にして最終日。もし新宿・渋谷界隈に足を伸ばす予定があれば、ちょっと立ち寄ってみてはいかがだろう。

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