プリー市内を散策する。プリーのジャガンナート寺院はヒンドゥー以外の者が入場することができないのは残念であるものの仕方ない。
少し前のニュースでこういうのがあった。
American student detained in Jagannath temple (NDTV)
Jagannath Temple Purified After American Woman Enters Shrine (allovoices.com)
アメリカ人の女子大学生がクラスメイトでインドからの留学生でもある男友達と一緒にこの寺に入ってしまったというもの。女子学生はインド系でもヒンドゥーでもないのだが、サルワール・カミーズを着ていたため、咎められることなく入場したものの、寺の内部で周囲の人たちに気付かれて捕まったというもの。
ヒンドゥー以外は入ることができないことを知らなかったということで、しばらく尋問された後に放免となったそうだが、お寺側としては進行中の儀式は中止しなくてはならないし、浄めも実施しなくてはならないなど、大変だったらしい。
非ヒンドゥーが入ることができない寺というのはしばしばあるが、そういうのはあくまでも慣習だと思っていたのだが、警察沙汰になるところを見ると、条例その他の法的な裏付けもあるのかもしれないがよくわからない。
それにしても『知らなかった』というのは本当だろうか?確か入口にヒンドゥー以外は入場できないといった旨が記されていたと思うし、彼女自身も『Lonely Planet』のガイドブックくらい持っているだろう。
おそらくインド人の学生の男友達に「ドゥパッターで顔を覆えばバレないから入っちゃえ」などとそそのかされたのではないかと思うのだが。
ジャガンナート寺院の入口の界隈では、カージャーという菓子を売る店が沢山軒を連ねており、いい匂いが漂っている。幾層にも織り上げた生地をカラリと揚げて糖蜜に漬けたものだが、なかなか香ばしくて美味しい。他でも似たようなものは見かけるが、これだけ多くの店が同じものを膨大に作っているからには、競争も激しいはずだ。どこの店も見た目は同じものを作っているのだが、店頭の人だかりの具合が違う。
流行っているところの店先では、文字通り『飛ぶように』売れていく。眺めていると、小腹が空いてきたので少し買ってみる。歯ごたえ、風味、舌触り等も最高であった。ちょっと『かりんとう』を思い出させる食感である。
<続く>